著名ショートセラー ジム・チャノス氏が、AIブームについての注意点を解説し、個人投資家に宛ててもっともなアドバイスをしている。
視聴者にとってタイムリーなのは、AIにかかわる誇大広告に用心すべきということ。
チップが製造されるところはロングし、チップが使われるところはショートしろと顧客にアドバイスしている。
チャノス氏がScripps Newsで、AI関連投資についてコメントした。
同氏は、現時点のNVIDIAやMicrosoftについて危ういと論じるつもりはないという。
これら企業にはファンダメンタルズの裏付けがあるからだ。
一方、この数年のAIブームでは、AI関連を喧伝する幅広い銘柄で上昇が見られ、それらの中には著しく高いバリュエーションがついている銘柄が存在すると指摘。
特にデータセンター事業はそもそも低リターンの事業であり、そうした銘柄がリテール投資家に誇大広告によって売られている点を問題視した。
チャノス氏は2000年のITバブル崩壊の要因について受注の急減を挙げている。
ITバブルとAIブームではベンダー・ファイナンスによる販売、つまり実質的な循環取引の疑いという共通点も指摘している。
同氏はNVIDIAについてこうコメントした。
「現状NVIDIAにとってはまだ重大な問題ではない。
これを続けるなら、3-4年後には重大になりうる。」
チャノス氏は、現時点でのリスクはチップを買う側にあるという。
「OpenAIが株式公開するなら、申請書類を見たい。
Anthropicの支出は大きく、同社は今後数年で黒字になり株式・債務の水準を正当化する必要に迫られる。」
話題がプライベート市場にまで広げられ、個人投資家へのアドバイスを求められると、チャノス氏は笑いながらこう話した。
私の一般論としては、ウォール街の人たちが売りに来たら用心しないといけないということ。
長年プラベートエクイティとプライベートクレジットは大きな金持ちの機関投資家だけのものだったが、ブームとなり5-10年経ってからリテール投資家にも開かれた。
だから用心すべき時だ。
