ビル・グロス氏が、米国株市場の牽引役2社についてピークと迎えたとし、資産を別の投資先へ移すよう促している。
「M&Mが天井を打ったと感じる。」
グロス氏がツイートした。
同氏が「M&M」で指したのはマグニフィセント7に数えられるマイクロソフトとメタだ。
好調な決算で急騰した2社でさえ天井を打ったとの読みだ。
グロス氏は関税にかかわる不確実性がテック株を含めたほとんどの銘柄を弱気相場に引き込んでいると話す。
EPSとPERの両方がネガティブに働くという。
グロス氏の目下の推奨は:
外国株は比較的安全な投資先だが、利回り4%の米国債も悪くない。
米国株については、すでに名目株価が高水準にあるのに加え、ドル相場についての心配も持たれている。
つい最近までインフレ懸念から嫌われていた債券だが、ここに来て推奨する投資家も増えてきた。
短期債は名目価格の下方リスクが極めて小さい上、インフレ調整後利回りがプラス圏にあることが安心感を与えているのだろう。
(ただし、今後ドル安を予想するなら、米国債でも価値低下のリスクを心配すべきだろう。)