マークス氏が心配するのは、金利低下や超低金利しか経験していない市場関係者の過信だ。
金利低下こそが主たる成功要因だったかもしれないのに、それに気づいていない人たちだ。
同氏は、金利低下に後押しされた投資家が「自分は賢い」と自信を高めているのではないかと心配している。
マークス氏は、過去70年で見たFF金利の平均が5%だった点を指摘する。
今のFF金利は高くない。
通常の水準であり、今後10年このあたりに留まるのではないか。・・・
それが意味するのは、これまでとは違う戦略が最も成功するということかもしれない。
マークス氏は、全く異なる投資環境なのに同じ結果を望むことを「狂気」の定義だと話している。
自分の仮定を疑え
マークス氏は最後にアドバイスを求められて、こう語った。
「徹底的に検討すること。
自分に与えられた仮定・ルールを疑え。
一生懸命に考え、『本当にこれを受け入れていいのか?』自問しろ。」
マークス氏は二次的思考の重要性を説きつつ、自分のゴールを忘れるなと釘を刺している。
自己満足のために仮定を受け入れてはいけない。
唯一受け入れてもよいのは、その仕事において他の人より優れた時だ。
みんな他の人より優れることを目標にしているはずだ。
誰も平均的であることを目標にはしないはずだ。
もしも平均でありたいなら、2 bp払ってインデックス・ファンドを買えばいい。