投資

ハワード・マークス ハワード・マークスの市場予想の的中率が100%を続けているワケ

マークス氏が心配するのは、金利低下や超低金利しか経験していない市場関係者の過信だ。
金利低下こそが主たる成功要因だったかもしれないのに、それに気づいていない人たちだ。
同氏は、金利低下に後押しされた投資家が「自分は賢い」と自信を高めているのではないかと心配している。

マークス氏は、過去70年で見たFF金利の平均が5%だった点を指摘する。

今のFF金利は高くない。
通常の水準であり、今後10年このあたりに留まるのではないか。・・・
それが意味するのは、これまでとは違う戦略が最も成功するということかもしれない。

マークス氏は、全く異なる投資環境なのに同じ結果を望むことを「狂気」の定義だと話している。

自分の仮定を疑え

マークス氏は最後にアドバイスを求められて、こう語った。

「徹底的に検討すること。
自分に与えられた仮定・ルールを疑え。
一生懸命に考え、『本当にこれを受け入れていいのか?』自問しろ。」

マークス氏は二次的思考の重要性を説きつつ、自分のゴールを忘れるなと釘を刺している。

自己満足のために仮定を受け入れてはいけない。
唯一受け入れてもよいのは、その仕事において他の人より優れた時だ。
みんな他の人より優れることを目標にしているはずだ。
誰も平均的であることを目標にはしないはずだ。
もしも平均でありたいなら、2 bp払ってインデックス・ファンドを買えばいい。


 前のページ 

-投資
-

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。