新興国市場投資の草分けマーク・モビアス氏が、現在注目している4つの市場を挙げ、日本の5大商社についてもコメントしている。
一番好きなのはインドだ。
モビアス氏がCNBCで、インド株市場への「愛」を語った。
もっとも同氏のインド株選好は今始まったことではない。
以下、選好する市場についてのコメント:
- インド: 脱中国の受け皿としてだけでなく、若さやテクノロジーも有望。
- ブラジル: テクノロジーの恩恵。
- ベトナム: 対米輸出と国内が好調。
- 台湾: 南シナ海の緊張が高まらない限り有望。
モビアス氏は先日のインタビューで「現金は王様」と語り、資金の95%を現金で持っていると明かしている。
つまり、上記4市場を中心に目下物色を続けているということだろう。
ウォーレン・バフェット氏の日本の5大商社に対する強気発言に関連し、モビアス氏は日本市場についてもコメントを求められている。
「これら商社は分析がしにくく大きく見過ごされてきた。
何をどうやっていて、どの産業なのか調べるのに多くの時間がかかる。
結論は、これら商社が多くの分野で事業を行い、その多くでとてもうまくいっているということ。
伊藤忠商事・丸紅・三井物産・住友商事・三菱商事はこの先もよいと思われ、私たちも注目している。」
主戦場の違いもあり、モビアス氏が本当にどれだけ総合商社に興味を持っているのかはわからない。
1つ言えるのは、かつて《何をやってるのかわからない》と揶揄され株価も低位に置かれていた商社株についてそれなりにきちんと調べているということだろう。