元ブリッジウォーター・アソシエイツのストラテジスト レベッカ・パターソン氏が、近時米市場を揺るがしたトリプル安が過剰反応である可能性を示唆した。
「(「解放の日」以降の)最初の数日間、みんな『誰が(米国債やドルを)売っているのか? 外国人か?』と言っていたが、それはわからない。」
パターソン氏がCNBCで、ワシントンでのIMF・世銀会合での話題を話していた。
実際に売ったかどうかは別として、多くの外国投資家が心配をしていたことは確かだったという。
心配の対象は単に関税だけでなく「パートナーとしての米国の信頼性」だったという。
しかし、同氏によれば、外国投資家の実際の動きはそう大きなものではないという。
「彼らが言うのは
『ほんのちょっと減らすべきかもしれない、ほんのちょっとだけ。
そして、不確実性が高いので、米資産にリスクプレミアムを乗せないといけない。』」
パターソン氏は、その効果が限界的なものに過ぎず、過度に反応すべきでないと示唆する。
決して危機的なものではなく、外国の年金や政府系ファンドなどクジラが動くにも手続きに時間がかかると解説した。
ただし、米債券・株式市場にとって良い変化でないことも認めている。
これは米市場に対するサポートが徐々に失われていくということ。
支えとなってきた資金は投資家の本国に回帰するか、金のような資産に向かうだろう。