アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、人気に陰りの見える米国株市場に対するスタンスを語っている。
「過去40年のGDP変化を見ると、大勝利はもちろん中国で、世界のGDPの1.7%から17%へ拡大した。
大敗北は欧州と日本で、日本は17%から4%超へ下がり、欧州は26%から16%だった。
しかし、米国はこの中ではサプライズで、GDPで24%から26%となった。」
ダモダラン教授がMotley Foolで、世界経済のドライバーの変遷を語った。
教授は、米経済健闘の理由をテクノロジーと指摘し、米株式市場が(年初)世界の時価総額の半分を占めていた点を付言している。
インタビューが行われたのは12日。
すでにタリフマン・ショックで経済・市場が右往左往を強いられていた時点だ。
この人為的なショックは、多くの人が支持してきた米国例外主義を強く揺さぶった。
強気派で知られるジェレミー・シーゲル教授は、傷ついた消費者・投資家の心理が回復するには長い時間がかかると指摘。
大ベテラン、ビル・グロス氏は、政治に翻弄される市場の現状を嘆き、まだ米国株に投資したいか?と問うた。
実際、米国株から一部資金流出が起こっているとの指摘もある。
世界各国の株式ミクロデータを分析し続けてきたダモダラン教授は少し違った考えを持っている。
(米テクノロジー企業は)成長している部分ではなく、米経済の大きな部分だ。
その観点から、ポートフォリオに入れなければいけないと考えている。
マグニフィセント7が嫌いなら、テックのETFを買って、ポートフォリオにテクノロジーの要素を入れることだ。
テックをポートフォリオから永遠に外すことはできない。