ジェレミー・シーゲル教授が米雇用統計の発表の前日、慎重ながらもいつものように強気予想を述べている。
「私はまだ(S&P 500が)5-10%上昇しうると考えている。
現在は明らかにこの強気相場の底よりもはるかに天井の近くだが、まだ充電切れだとは思わない。」
シーゲル教授がCNBCで、米国株市場の上値余地を語った。
とりあえずはあと5%と見て、その後は関税による物価上昇の影響を見極めたいとのニュアンスだ。
上値があと5%とするなら、株式の日々の変動の大きさを考えれば、もはや誤差の範囲という捉え方もできる。
表現のしかた次第では、シーゲル教授はもはや強気ではないのかもしれない。
S&P 500の年内7,000はあり得るかと尋ねられると、シーゲル教授は「ありうる」としつつも「そこまで高くはならない可能性が高いだろう」と答えている。
教授は慎重な理由として関税への消費者の反応、関税を違法とする訴訟、FRBの独立性の問題などで不確実性がぬぐえないためと話している。
「たくさんの不確実な要因があり、それが年内の大幅上昇には蓋をしてしまうだろう。」