ロバート・シラー教授は、個人レベルでのリスクヘッジについて語ったこともある。
それは、人的資本まで含めた投資分散だ。
2017年 失職リスクのヘッジ法
「株式市場を職業に対する保険メカニズムとして使うとよい。」
例えば、自動車メーカーの社員は自社の株を買うべきでないという。
自動車メーカーの管理職なら、自社の株や自国をショートし、それ以外に投資することで、失職リスクがいくぶんヘッジできるという。
(もっとも、これで失職自体を逃れることはできないが・・・)
2019年 数字では語れないもの、経済学の使命
ここまで読まれた人は、シラー教授が自由な発想に満ちた学者であることがわかるだろう。
(ご本人は、とても控えめで優しそう、学者っぽい紳士だ。)
仮に荒唐無稽とわかっていても、社会の課題に対して解決策を模索しようという人物だ。
ノーベル経済学賞を受賞し、米経済学会長も務めた教授は、経済学が狭い定義に閉じこもるべきでないと考えている。
「機械、特にロボットや人工知能が人間の職を奪い、人々の所得が減ることになるという会話が多くなされている。
この話についての経済学者の見方には、1つ重要な要素が欠けている。
仕事とは所得の源泉以上のものであるという点だ。」
「人生の物語には仕事が含まれている。
仕事はその人の重要さ、なぜ愛されるのかを定義する。」
「私たちの学問の目的はGDPの数字、生産性の数字ではなく、人生の意味の数字なんだ。
何かやれることはあるんだ。」
