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「典型的な国際的世界秩序/紛争のサイクル」の第9段階へ:レイ・ダリオ

ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、歴史から抽出した「典型的な国際的世界秩序/紛争のサイクル」における現在の局面を解説している。
(「国際的世界秩序」は冗長なように思えるが、原文を尊重して訳しておく。)


「ほとんどの人は短期的な視点で見ており、予想している。
市場は、これが長くは続かず、終われば『通常』に戻ると織り込んでいる。
実質的に誰も、実際にはこれがすぐには終わらない世界戦争の初期段階であることを言わない。」

ダリオ氏が自身のSNSで、いつものように現在進行中の地政学的イベントについて劇的に、そして俯瞰的に語っている。
(このSNS投稿は、米国・イランの停戦直前に投稿されている。)
同氏は、現在の情勢が2つの世界大戦直前の時期に似ているとさえ書いている。

「私が注目する多くの指標が、貨幣秩序・一部の内政秩序・地政学的世界秩序が崩壊するビッグサイクルの局面にあると示唆している。
これら指標が示唆するのは、戦前の局面から戦争の局面への変遷段階にあることであり、大まかに言えば1913-14年と1938-39年に似ている。」

ダリオ氏は、本当にそうなるか・いつになるかはわからないと断りながらも、歴史から抽出した「典型的な国際的世界秩序/紛争のサイクル」(全13段階)が第9段階に進んだと書いている。
第9段階の前後を紹介すると:

・・・
6. 重要産業やサプライチェーンへの政府による統制が強まる。
7. 通商の要衝が武器にされる。
8. 戦争のための強力な新技術が構築される。
9. 同時にさまざまな地域で紛争が増える。
10. 国内では国家指導者への忠実な支持が要求され、戦争ほかの政策への反対は抑圧される。・・・
11. 主要強国間の直接的軍事戦闘が発生する。
12. 戦費調達のため税・債務発行・貨幣創造・為替規制・金融抑圧が急増する、
・・・

(次ページ: 各国は新秩序の中での居場所を模索し始める)

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