ジェフリー・ガンドラックの天下

Bloombergによるジェフリー・ガンドラック氏への賞賛がやまない。
債券のみならず広範な資産クラスについて、稼げるタクティックスを公表してきたことが実証されつつある。

できないはずのマーケット・タイミングをやってのけるガンドラック氏への注目が高まっている。
米金利の推移は決して予想しやすいものではない。
少なからぬ人が真逆の読みで大やけどをする中、ガンドラック氏は無難にトレンド転換を乗り切っている。
金利上昇は債券価格の下落を意味するから、現状は決して楽な環境ではない。
しかし、その中でもガンドラック氏のファンドは中期債券ファンドのカテゴリーでトップに立っているという。


大型 中期債券ファンドのランキング

ファンド 年初来 デュレーション
1. DoubleLIne Total Return -1.28 4.06
2. Dodge & Cox Income -1.63 4.2
3. Fidelity Total Bond -2.23 5.58
・・・ ・・・ ・・・
10. Western Asset Core Plus -2.81 7.2

出典: Bloombergの表から抜粋

金利上昇を予想し、いいタイミングでデュレーションを短期化してきた成果とBloombergは解説している。
債券市場でのマーケット・タイミングが功を奏したわけで、新債券王の面目躍如といったところだ。
しかし、新債券王が注目される理由はこれだけではない。
ガンドラック氏は実に幅広い資産クラスで投資戦略を展開しているのだ。
Bloombergは過去6年間のガンドラック氏のETFを用いた投資推奨の成績を検証している。


推奨 1年リターン
2012 日本株(EWJ、DXJ)ロング、為替ヘッジ(円売り)付 +52%
2014 ホームビルダー(XHB)をショート -12%
2016 MBSを買い、公共セクターを売り +40%
2016 インド株(INPTF)を長期で買い +20%
2017 新興国をロング、S&P 500を売り +13%
2018 エネルギー関連(XOP)をロング、フェイスブックを売り

出典: Bloombergの表から抜粋

概ねすぐれたパフォーマンスと言えよう。
ガンドラック氏本人は、かっきり1年の期間でなく、有利なところでExitしていれば、はるかに優れたリターンだったものもあると、さらに自慢している。

ガンドラック氏は「新債券王」と称されることから、債券投資家と見なされることも少なくない。
しかし、それは実像を小さく見せてしまう。
この人の投資対象は実に幅広い。
特に、金利低下局面が成熟していくにしたがい、債券が商売になりにくくなると先を見ていた。
数年前からは、自社ファンド・ビジネスのカテゴリーを大幅に広げている。


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