ジェレミー・シーゲル:すべては金利だ

ウォートンの魔術師Jeremy Siegel教授が、企業収益の改善に株価がついてこない現状を解説している。
金利上昇が投資家の選択を大きく変化させたと指摘している。


2017年末に市場が上昇したのはその(法人減税の)ためだ。
・・・企業収益がいいと、2018年に市場が再び上昇すると考えた。
これはダブルカウントだ。

シーゲル教授がCNBCで、企業収益が改善しても株価が上がらない理由を解説している。
昨年末の減税はすでに市場に織り込まれているとの説明だ。
一方、企業収益のアナリスト予想や実績は遅れて改善していく。
このタイムラグが違和感を感じさせるが、当然のことなのだ。

永遠のブルと呼ばれる教授がこのところ慎重だ。
昨年末から教授は2018年の米国株リターンを0-10%と予想している。
多くの人が、永遠のブルの控えめな予想に違和感を感じている。
教授は控えめな理由を「すべては金利だ」と話す。

「(長期金利は)3%超えの傾向だ。
・・・大きな試練だ。」

こう要点を述べると、株価評価の基礎をレクチャーした。


「株価は企業収益を割り引いたものだ。
分子の企業収益はいいが、分母で割り引かれてしまう。
それが金利であり、それが上昇している。
企業収益と金利のどちらが早く上昇するかの戦いなんだ。」

シーゲル教授は、インフレと金融政策について見通しを語る。
原油等コモディティ価格が上昇するなど、インフレ圧力が働いている。
インフレ圧力が強まる限り、FRBは金融政策正常化がやりやすくなる。
教授は四半期ごと1/4%ずつの利上げが継続するとし、それが金利上昇を加速し始めるだろうと予想する。

シーゲル教授は年末の長期金利について3.25%またはそれをやや上回ると予想している。
現在の長期金利は3%前後だ。
S&P 500の配当利回りは2%を割り込んでいる。
教授は、米国株がいまだに長期投資の選択肢としながらも、足元の魅力度は金利上昇によって脅かされていると指摘する。

「(長期金利との)ギャップが1%を超えて広がっている。
(リーマン)危機から長い年数、配当利回りはすべての年限の金利より高かった。
だからみんな株にとどまっていた。
それが今、利益を取りに行かないと債券に負けてしまうようになった。」


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