ブラックロック

 

ブラックロック:米市場の不都合な真実

資産運用の世界最大手BlackRockのRuss Koesterich氏が、米国株市場の割高感を指摘している。
バリュエーション、ボラティリティともに株価下落の可能性の方が大きいことを指し示しているという。


「バリュエーションについては、2月に入って市場の株価倍率が複数年での最高値となったことを指摘せざるをえない。
1月末のS&P 500は過去12か月の利益の23倍近い。
利益が圧迫された金融危機の直後を除けば、2000年代初め以来で最高の倍率だ。」

Koesterich氏が自社ブログで米市場の割高感を指摘している。
2月の市場の調整後でもPERは21倍までしか下がらなかったという。
これは危機後の標準的水準より約20%も高いのだという。

もう1つ気がかりなのはボラティリティだ。

「危機後の環境の特徴的現象の1つは、株価バリュエーションがボラティリティとともに動く傾向があることだ。
ボラティリティが低いと、PERが高くなる傾向にある。
これは、おそらく従来は債券を保有する傾向にあった投資家が不慣れな株式投資に参入したことの副産物だろう。


Koesterich氏はシカゴ恐怖指数(VIX)とS&P 500指数の相関関係を調べ、1%ポイントのVIX上昇が1/4 %ポイントのS&P 500下落と同時に起こると指摘している。
バリュエーションが高位、VIXが10%と低位にあるなら、株価は2重に脆弱になってしまう。
同氏は、VIXが20%に上昇すればPERは現状の21倍から16-17倍に下がる計算になると解説する。

Koesterich氏は米国株の割高感を説明した上で、その結論が株を投げ売ることではないと釘をさす。
世界経済はいまだ健全で、企業収益も堅調に拡大すると見込まれるからだ。
論理的に考えて、同氏の推奨は外国株になる。
米国以外の株価指数(MSCI ACWI-ex U.S. Index)ではPERが約15倍と、米国株よりはるかに割安になっているという。

現状、米国はいまだに最も割高な市場であり不確実性の震源地だ。
米国以外の株式の方がよりよいバリューとおそらくよりよいプロテクションを与えてくれるはずだ。


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