【短信】ジェレミー・シーゲル:金利上昇が年後半の課題

ウォートンの魔術師Jeremy Siegel教授が、年後半の米市場を占っている。
年後半の主たる課題は利上げと選挙だという。


「株式市場は今年の予想利益の17.5倍の水準だ。
これは予想される利上げを考慮しても極めて合理的な水準だ。」

シーゲル教授がCNBCで米国株のバリュエーションは決して高いとは言えないと指摘した。
《永遠のブル》とも称される教授だが、このところその強気にも陰りが見えてきた。
教授が長年強気の根拠としてきた大前提が崩れつつあるからだ。

No.1は金利上昇だ。
FRBはその都度状況を検討するとされているが、私は今年の利上げをまだ計4回、10年金利を年末3.25%と予想している。
今は2.80%だから、かなりの上昇だ。

今年の利上げ回数についてFRBや市場はおよそ3回を予想している。
シーゲル教授は、それより早い利上げを予想している。

シーゲル教授の強気予想を支えてきたのは35年にも及んだ超長期の金利低下であった。
これが今、逆転を始めるかもしれない。
そうなれば資産価格にも大きなマイナス要因となりかねない。
教授は今年後半の脅威の一番手をFRB利上げと考えている。

「市場は共和党が下院を支配すると織り込んでおり、これが試練になる。」

二番手は政治の不確実性だ。
ポール・ライアン下院議長の引退に象徴されるように、今年の中間選挙では共和党に強い逆風が吹いている。
仮に教授が言うように市場が共和党の過半数を前提としているなら、選挙での敗北は市場のリプライシングを引き起こすことになる。

シーゲル教授は、足元の主たる課題が貿易摩擦であることを認めている。
しかし、年後半には主たる課題の座を明け渡すと予想している。


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