【短信】JP Morgan:金利カーブ逆転の理由

JP Morganが米金利カーブの逆転について注意喚起している。
ただし、今回逆転したのは1か月ものオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)のフォワード・カーブだ。


米カーブの短期側の逆転は、市場にとって重大な変化だ。
めずらしいことだからだけでなく、リスクの高い市場の凶兆と一般に考えられているからだ。

JP MorganのNikolaos Panigirtzoglou氏らが6日付レポートで指摘したとBloombergが伝えた。
起こったことを端的に言えば、2020年の1か月もの金利スワップより、2021年の1か月もの金利スワップの方が低くなったのだ。
低下は2023年まで続くとチャートは物語っている。
レポートでは「2020年の第1四半期の後、FRBの政策金利の低下が予想される」と読み方を説明している。
景気拡大期には利上げを予想するのが通常だから、逆を示す現象は不吉な前兆となるわけだ。
過去20年でこれが起こったのは2005年、2000年、1998年の3回だけだという。

フォワード・カーブの逆転についてJP Morganは2つの解釈を呈示する。

  • 市場がFRBの速すぎる引き締めを織り込み始めた
    FRBが利上げを急ぎ過ぎたため景気に悪影響が見え、FRBがペースダウンまたは小幅利下げすると市場が予想している。
  • 市場が景気サイクル終期の力学を織り込み始めた
    市場が景気後退を意識し、拡大期の金利上昇・後退期の金利低下を予想している。

JP Morganはこのいずれが正しいかを見極めるのは困難としながらも、他の資産クラスの挙動を見た上で前者の「FRB政策ミス」の方がより可能性が高いと書いている。


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