ガンドラック:投機こそ人間の本性

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏は、市場のあちこちで重要な分岐点が到来していると話す。
あまりにも重大な分岐点であり先の予想は難しいが、6:4で険しい道に進むことになるだろうと言う。


周期的に、世界は集団的な狂気に悩まされるものなんだ。

ガンドラック氏がBarron’sに話した。
市場は入れ替わり立ち代わり根拠なき熱狂を繰り返す。
ガンドラック氏は1998年のLTCM破綻、1990年代終わりのドットコム・バブル、2006-07年の住宅バブルを挙げ、今も変わらず似たようなことが起こっていると指摘する。
仮想通貨の熱狂はドットコム・バブルに似ている。
VIX先物のショートはLTCMやサブプライム・モーゲージの再証券化を連想させると言う。
2月の市場の混乱は一息ついたように見えるが、ガンドラック氏は警戒を解くべきでないと話す。

「表面下では物事が変化している。
すべて癒えたと思ってはいけない。」

FRBは利上げとバランスシート縮小の2面で金融引き締めに動いている。
トランプ減税は財政悪化をもたらす。
これらが債券市場の需給を緩め、金利上昇圧力になっている。

ボラティリティ上昇の一因は債券利回りの上昇だ。
突然、株式と債券のパフォーマンスの相関が上がった。
PERがあまりにも高いために、金利が重要になり始めた。

低ボラティリティの期間が長く続き、投資家は低ボラティリティを投資の前提にしてしまっていた。
もちろんその前提には根拠などなく、米株価は脆弱さを増している。
ドットコム・バブル、住宅バブルの崩壊を事前に予想していたガンドラック氏は再び株式市場の下落を予想している。
早い時期から今年の株価下落を予想していたガンドラック氏にとって、1月末からの急落は予想より早い下げの到来だった。
金利上昇が予想より早く進んだためだ。


「債券市場とドルは売られすぎて、ようやく脱しようとしているが、上昇できるようには見えない。
悪い兆候だ。
次の動きはドルが下落、金利が上昇だ。
(債券・株式は)正の相関になっており、債券利回り上昇は株価下落となりやすい。」

ガンドラック氏は2月上旬「米10年債が3%、30年債が3.22%を超えれば株式市場に不安が走る」と予想している。
30年債利回りは長く3.08-3.22%のレンジに収まっている。
10年債利回りまでトレンドが崩れた今となっては、30年債の3.22%は強気相場の最後の砦となっている。
ガンドラック氏は、もしも30年債も突破されれば、テクニカル的な観点から利回り上昇は決定的となり、3.5%でも止まらない大幅なものになると言う。
これはガンドラック氏でも先を予見しがたい重大な分岐点であるとし、確信のレベルは10中6程度にとどまっていると明かした。

債券だけでなく、多くの資産クラスが現在重要な分岐点に差し掛かっているとガンドラック氏は言う: 金、米ドル、10年債利回り対S&P 500、テクノロジー・セクター、・・・
ガンドラック氏はいくつかの資産クラスについてコメントしている。

  • テクノロジー関連ファンド: いくつかのファンドが売りのチャンス。ストップ・ロス注文であらかじめリスクを限定して臨むとよい。
  • ブラジル: パフォーマンス良好で引き続き選好。
  • コモディティ: 引き続き有望。

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