エラリアン:雇用統計はまずまず

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、3月の米雇用統計についてコメントした。
同統計の内容は弱くもなく、強すぎもしない望ましいものだったと評した。


中国からの輸入に対する米関税など国際的な貿易摩擦の高まりと、経済・政策・市場で進行する変化を前提とすれば、3月の米雇用統計は市場ボラティリティを増幅する可能性も抑制する可能性もある。
少なくとも短期的には後者(ボラティリティ抑制)の可能性の方がありそうだ。

エラリアン氏が3月の米雇用統計についてBloombergでコメントした。
6日公表された同統計の結果は

  • 非農業部門就業者数: 前月比103千人増(市場予想193千人増)
  • 失業率: 4.1%(同4.0%)
  • 平均時給: 前年同月比2.7%増(前月は2.6%増)

であった。

非農業部門就業者数こそ市場予想を大きく下回ったが、これには天候という特殊要因が大きかった。
より重要な意味を持つ平均時給は堅調でありことから、エラリアン氏は心配をしていない。
むしろ、FRBの政策を混乱させかねない経済過熱が起こっていない点を前向きに評価した。

この前向きな雇用統計は、エラリアン氏が65-35の分で実現すると予想している変化を後押しするだろうという:

  • 経済: 低く十分に包括的でない「new normal」な成長から、高くより幅広く分配される拡大へ
  • 市場: 抑制されたボラティリティから、市場が健全に機能する中期的環境へ
  • 政策: 金融政策への過度な依存から、FRBの「美しい」正常化へ


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