ガンドラック:長期金利の2.63-3%レンジに注目

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が債券・株式市場について語った。
米長期金利が2.63-3%のレンジにとどまるか否かで資産市場の先行きが大きく変わるという。


だから、基本的に米10年債利回りがレンジを上抜けるには2つの道があるんだ。
1つは独10年債が上に抜けることだが、それはありそうにない。

ガンドラック氏はCNBCのインタビューで、米長期金利が再び上昇を始めるための条件を絞り込んでいる。
2月まで上昇を続けた米長期金利は2月終わりから3%弱の水準ででレンジ相場に入った。
資産価格やイールド・カーブの傾きにかかわる重要な指標なだけに先行きが注目されている。
ガンドラック氏の注目点は2月のCNBC出演と同じく、2つの指標の平均を取るというものだ。


  • 独10年債: 0.50%程度
  • 米名目GDP上昇率: 足元は4.4%。しかしアトランタ連銀の実質GDP上昇率予想2.8%+インフレ2%なら4.8%

これを平均すると2.7%となり、昨日の米10年債利回り2.78%とよく合うと解説した。
独長期金利が落ち着いていることを考えると、先行きは名目GDP成長率の影響を受ける可能性が高いというわけだ。

資産市場は硬直相場に

ガンドラック氏は市場の動向にやや弱気であるように見えるが、確信を持っているわけでもないようだ。
過去数年2%前後の実質GDP成長を遂げてきた米経済は、今では少しだけ実質成長率を高めているという。
一方で、インフレについては、5-6つの先行指標(名目GDP(18か月)、FRBのUIG(16か月)、PMIなど)から、一時的・小幅かもしれないものの、今後数か月のCPI上昇を予想している。

「CPIは7月に前年同月比で2.6%上昇し、その後は緩やかになると予想される。
だから、高インフレが迫っているとは言えない。」

実質成長もインフレも緩やかな上昇過程にある中で、さまざまな資産市場が2月下旬ごろから硬直した相場に入っている。
ガンドラック氏は、金、ドル、10年債の3市場が今後どちらに抜けるかに注目している。

(次ページ: 運命を分ける金利レンジ)


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