佐々木融氏:111-112円台までのドル高円安

JP Morganの佐々木融氏が、今四半期111-112円台までのドル高円安を予想した。
好調な世界経済や対外直接投資・証券投資の高まりを理由に挙げている。


4-6月期で111-112円台までのドル高円安はありえる。

3日のテレビ東京番組で佐々木氏が今四半期のドル円相場を予想した。
その前日、米株価下落によりリスク・オフのドル安円高が進んだものの、それもノイズにすぎないといったスタンスだ。
背景には米経済の好調がある。

「これから米国は法人税減税等も行われ、歳出の拡大も行われてくるので、米経済は引き続き堅調に推移し、企業収益もまだまだ拡大していくと予想される。」

米国を焦点とする貿易摩擦等の要因もあり一本調子の円安が進むわけではないとしながら、105-111円程度のレンジでの上下動を予想している。
足元の注目点はドル円相場が20日移動平均線の上に出られるかだとし、具体的には106円が維持できるかが重要だという。

ドル円と20日移動平均線
ドル円と20日移動平均線


先週、20日移動平均線の上に出たドル円レートは2日の円高で再び下に落ち込んだ。
3日の米市場は回復し、ドル円も上昇、再び20日移動平均線の上に突き出ている。
これが継続するかでドル円上昇の基調が確認されてこよう。

佐々木氏は円安予想の根拠を3つ挙げる:

  • 世界経済の回復
  • 対外直接投資拡大
  • 対外証券投資の活発化(米短期金利上昇でヘッジ付き米債投資がコスト高になっているが、ヘッジなしの外債・外国株投資が増え円が売られる)

一方、日米金利差については為替との相関が小さくなっているとし、FRB利上げの動向はあまり強く効いてこない素地にあると示唆した。
むしろ、貿易交渉の中で為替条項などが俎上に上がれば影響は大きいと懸念を述べている。

佐々木氏は足元の円高の日本株への影響についてもコメントしている。

「今の日経平均株価は、ドル円が105円を下回って推移することを前提とした企業収益に見合った水準にある。
仮に106円台程度で推移すれば、それほど日経平均には影響がないだろう。」

佐々木氏は105円より円安方向を予想しているから、為替の株価への影響はむしろプラスであるという話になる。


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