マーク・ファーバー:本格下落の条件

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が月例書簡で弱気予想を繰り返した。
あと1つ条件が満たされれば市場は大きく崩れると予想している。


極めてネガティブになりうるすべてのファンダメンタルズ、テクニカルの要因を勘案し、私は、株式のポジションを減らすべきという推奨を繰り返したい。
さらに、株価指数ファンドの資産に大きな構成比を占めるFAANGと関連銘柄をアンダーウェイトするよう強く推奨する。

ファーバー氏がトレード・マークである弱気予想を述べている。
テクノロジー・セクターがS&P 500に占めるウェイトは全セクターのトップで27%に及ぶとし、同セクターで見受けられる変調が下落リスクを増やしているとの考えだ。
しかし、ファーバー氏の語り口にはやや不確実性も感じられる。
テクノロジー・セクターが脆弱だとしても、市場全体についてはまだ短期的な右往左往がありうるからだ。

「先月、金利上昇は確実ではなく、米国債(価格)は上昇するかもしれないと説明した。
金利上昇はすでにレバレッジ過多で資産価格に依存する米経済・世界経済に悪影響を及ぼしているかもしれないと述べた。」


速足で上昇していた米金利はこのところ小幅下落に転じた。
米金利が踊り場を迎えるかもしれないとのファーバー氏の予想は当たったと言っていいだろう。
しかし、金利上昇がいったん止んでも米国株の方はさえない展開にとどまっている。
現在の金利水準でも悪影響は及んでいるというのがファーバー氏の見方のようだ。
さらに市場が本格的な下落局面を迎えるにはあと1つ条件が満たされる必要があると言う。

「以前のレポートで、私は大きな株式市場の高値を生成するのに必要な2つの条件に言及した:
過度な投機・大衆の盛んな参加と大きな詐欺の発覚だ。
過去6か月の仮想通貨での投機は、大衆による盛んな投機的行動という条件を満たす。
オンラインの世界での大きな不正行為、相当数の企業・仮想通貨・政府機関による会計ほかの詐欺の潜在的発覚は、じきに詐欺の発覚の条件を満たすだろう。」

投資家の信頼を裏切る事象が出てくると、市場は本格的に崩れると予想しているのだ。
ファーバー氏は、今年が多くの混乱・高いボラティリティの年になると予想し、シュンペーターの言葉を引いている。

「資本主義社会における経済的進歩とは混乱を意味する。」


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