エラリアン:ボラティリティのタネが増えた

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、テクノロジー・セクターの大きな変化を予想している。
同セクターの変化が現在の市場の変化をさらに大きくするという。


破壊的イノベーションの力は、単に私たちが何をするかだけでなくどうやるかについても変化させてしまう。
この力への驚嘆は今や、衰えることはなくても、誤用やその他の意図せざる逆効果に対する心配をともなうこととなった。

Facebookによる約50百万人分の個人情報流出が与えたインパクトをエラリアン氏がBloombergで書いている。
英ビッグデータ解析 ケンブリッジ・アナリティカ社はFacebookで収集した個人情報を「研究のため」との名目で分析、それが先の米大統領選でトランプ陣営に利用された可能性があると報じられている。
トランプ陣営に利用されたかどうかの真偽は別として、ユーザを怒らせる出来事であるのは間違いない。
Facebookはケンブリッジ・アナリティカに責任転嫁し、ケンブリッジ・アナリティカは一名の幹部の責任としているが、世間の怒りは容易にはおさまらない。


エラリアン氏は、この出来事が自由にやってきたテクノロジー・セクターに変化をもたらすだろうと予想している。
政府の介入、自己規制、インセンティブの見直し、企業の責任などを求める声が増えるに違いないという。
エラリアン氏は同セクターの課題を6点挙げている:

  • 変化のスピード: インサイダーでも予想がつかないほど速い。
  • 競合: 大手が有望な新規参入を買収するのが一般的となり、起業がしやすくなった一方、競争の芽が摘まれてしまう。
  • 反動のリスク: 規制による反動が加わる可能性がある。
  • 国際協調の弱さ: 企業責任・社会へのインパクトが国境を越えて管理されていない。
  • 2極のリーダー: 放任する米国と主体的にかかわる中国という2つのリーダーが台頭している。
  • 生産性への影響: なぜ技術の進歩は、計測される生産性を改善しないのか。

エラリアン氏は、こうした課題が同セクターの将来の不確実性を高めているという。
そして、投資家にアドバイスをする。

「投資家は、現在のレジームで続く変化をもたらしている要因リストにこれ(同セクターの不確実性)を加えるべきだ。
現在の変化とは、常に静寂だった2017年から、より大きく頻度が多く落ち着くことのない上下両方への資産価格のボラティリティの時代への変化だ。」


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