ピーター・シフ:カエルはゆっくり茹でろ

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏は、米国株市場がすでに弱気相場入りしたと見ている。
投資家を茹でガエルに見立て、注意を喚起している。


株式市場のボラティリティは信じられないほどであり、私はボラティリティを1つの変化の兆しと言ってきた。
ボラティリティの増大は通常、特に株式市場でボラティリティが記録的に低かったのに突然上昇に振れた時には、転換点を示すものだ。

シフ氏はPodcastで米国株市場が節目を越えたことを再度主張した。
同氏は以前から米市場がすでに弱気相場入りしていると話している。
米市場ではボラティリティ上昇に表れているとおり、上下の激しい推移が続いている。
シフ氏は、大きく上げる日に騙されてはいけないと話す。

米株価(S&P 500指数)
米株価(S&P 500指数)出典: Yahoo Finance


米市場については強気の見方を続ける投資家、市場関係者も多い。
株価は一本調子の上げこそ止んだものの、まだ本格的な下落傾向に転じたと断言できるほどの材料はない。
強気派は1月末からの喧騒を《当然の調整過程》と言いたがる。
しかし、シフ氏は反騰もまた先行きを占う上であてにならないものと説く。

「株式市場は往々にして強気相場ではなく弱気相場の中で1日での最大の上げ幅を記録することを多くの人が気づいていない。
市場は弱気相場の中でしばしば驚異的な上昇を見せる。
これこそ、市場の恐ろしいところだ。
希望的観測に従おうとする。」

シフ氏によれば、市場とは時として茹でカエルを作ろうとするのだという。
生きたカエルを鍋に入れ強火で茹でれば、カエルは熱くて跳ねだしてしまう。
しかし、市場はそうならないよう、ある局面でカエルをゆっくり茹でるのだという。

「(弱気相場での)市場の急騰は投資家に希望や楽観を生み出し、売る理由はないと思い込ませる。
下落は終わったと思い込み、投資家は次の急騰の日にリターンを取りこぼすのを恐れ市場にとどまるんだ。」

米市場が弱気相場入りしたとのシフ氏の見立ての説得力はいかほどかわからない。
ただ、仮にそうであるなら、市場に茹でガエルが増えつつある可能性は高い。
それは本当の弱気相場で痛みを大きくするのだろう。


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