ピーター・シフ:米市場はすでに弱気相場入り

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏は、米国株市場がすでに弱気相場入りしたと見ている。
ダウ平均が20,000を切るようになると、FRBが市場救済のため金融緩和に転じるだろうという。


私は米市場が弱気相場入りしていると思う。
ただし、ゆうに50%超下落するなどというひどい弱気相場ではないと思う。

シフ氏はPodcastで米市場がすでに弱気相場入りしていると話した。
10%の調整なのか20%超の弱気相場なのかは定義の問題であり、将来振り返った時、今はすでに弱気相場の入り口であったことになるだろうと予想している。
いつものように弱気予想を述べておきながら、この日の弱気度は限定的だった。
予想はあくまで軽度の弱気相場だ。

「なぜならFRBがどこかで介入し市場を救済するか、あるいは少なくとも救おうとするからだ。」

ではどこで踏みとどまるのか。
FRBが救済のため介入するのは、ダウ平均で言えば20,000を割った後になるだろうとシフ氏は予想している。
こうした予想は、日米金利差でドル円市場を見ている投資家の心を揺さぶる。

シフ氏は、「ファンダメンタルズは依然良好だ」とテレビで宣伝するストラテジストらを嗤っている。
彼らが注目すべきポイントが見当違いだからだ。
あるいは、顧客を欺くためにやっているのかもしれない。

シフ氏は「ファンダメンタルズは依然良好」であることに同意している。


彼らは、市場を押し上げてきた唯一のものがバブルであり、バブルが弾けたから変化が起こっているということを理解していない。

シフ氏からすればトランプ関税などの問題は言い訳・きっかけにすぎない。
最近、断続的に起こる下落の背景はバブルが弾けたためと考えている。

今の米市場がバブルか否かはバブルという用語の定義による。
一般的にバブルとはファンダメンタルズの裏打ちなく資産価格が上昇することを指すとされているが、それ以上具体的な定義が共有されているわけではない。
だから、シフ氏の言葉を厳密に評価することはできない。
ただ言えるのは、米国株が高値圏にあること、そのためファンダメンタルズに変化がなくとも下げる可能性が十分にあることである。
その意味でシフ氏の主張は概ね筋が通っていると言えるだろう。
(正しいかどうかは別の話だ。)

さて、ここからシフ氏の商売の話になる。
株式市場の弱気相場入りとともに、金が有望になるとの見通しだ。

「私がFOMC前に言っていたのは、もしもFRBが利上げすれば金価格が上昇するということだ。
すでにみんな利上げ予想に基づいて金を売却していて、《噂で売って事実で買え》が予想されたからだ。
・・・1,350ドルに抵抗線があるが、いつでも突き抜ける可能性がある。」

ゴールドマン・サックスは26日、過去6回の金融引き締め期の先例から、今後数か月で金がアウトパフォームすると予想した。
ジェフリー・ガンドラック氏は、景気サイクル終期においてコモディティのリターンが改善する傾向があるとしてコモディティ投資を推奨している。


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