ジム・ロジャーズ:債務だけでもたいへんなのに

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、以前から予想してきた「人生最悪の弱気相場」がさらに悪いものになりそうだと心配した。
歴史の教訓からして、貿易戦争は常に大惨事に発展するものだからだ。


次の弱気相場は私の人生最悪のものになる。
これは債務によるものだけでだ。
もしも貿易戦争も加われば大惨事よりひどくなる。

ロジャーズ氏がモスクワで受けたインタビューの様子をBloombergが伝えている。
同氏は昨年6月から人生最悪のクラッシュがやってくると予言してきた。
主たる論点は、リーマン危機後も世界のレバレッジが拡大を続けている点にあった。
しかし、今ではトランプ関税が暗示する貿易戦争の懸念が加わった。
貿易戦争と聞けば、ほとんどの人が大恐慌を連想するはずだ。


75歳のベテラン投資家はこうしたことを誰よりもよく知っている。
「貿易戦争は常に大惨事になる」と言い、次の展開を予想する。

「中国がだまっていると思うかい?
中国は米農産品の大口顧客だから、反撃はそこに向かう。
そうすれば一番トランプ大統領にとって打撃になるからだ。」

引き金を引いたのはトランプ大統領だとロジャーズ氏は言う。
しかも、アメリカ国民のコンセンサスを得た政策とも言いがたい。
ロジャーズ氏は罪のないアメリカ人に被害が及ぶことを心配する。

「アメリカ人がやったのではなく、トランプがやったことだ。
トランプとその仲間たちこそ攻撃すべきなんだ。」

市場が脆弱になる中、ロジャーズ氏のスタンスは依然として逆張りだ。
あいかわらず米市場を酷評している。

「米国株は史上最高値圏にあり、世界の歴史上、これほど莫大な債務を抱えた国はない。」

史上最高値かそれに近い欧米の市場は避け、ロシア、中国、日本、ベトナムを検討すべきと言う。
ルーブル相場が安定し実質金利が高いことを理由に、今週、短期ロシア国債を買ったと明かした。

ドイツよりロシアに投資したい。
米国より日本や中国に投資したい。


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