グッゲンハイム:FRBは利上げを加速する

Guggenheim PartnersのScott Minerd氏が、FRB利上げペースについてコメントした。
FRBや市場が現状考えているよりはるかに大きく利上げが進むだろうと予想している。


「私はFRBが2019年に3-4回利上げすると予想しているが、(FRBの)ドット・プロットはそう示していないし、市場も織り込んでいない。」

マイナード氏がBloombergで、FF金利の先行きについて予想した。
年内4回の利上げを予想した上で来年も3-4回を予想しており、これは21日のFOMCのドット・プロットとは明らかに整合しない見方である。

FOMC(3月20-21日)で公表されたFF金利のドット・プロット
FOMC(3月20-21日)で公表されたFF金利のドット・プロット

「たくさんの財政刺激策が待ち構えており、多くは今年これからか2019年に影響を及ぼすことになる。
一方で制約も増えてくる。
労働市場は引き締まり、インフレ圧力が強まっていく。」

経済の過熱感が今後本格化していくとし、FRBはリフレではなくインフレ退治に本腰を入れることになるとの読みである。
マイナード氏は、最終的に短期金利が3.25-3.50%まで上昇し、金融が引き締まり過ぎて不況に逆戻りする可能性に触れている。


イールド・カーブについては景気サイクル終期の前例通りフラット化または逆ざや化が進むと言う。
マイナード氏は、そこから逆算して長期金利の先行きを予想する。

「短期金利は(イールド・カーブのどこを見るかによるが)約1.5%。
短期金利が2%上昇すれば3.5%近くになる。
10年債利回りは約3%弱で、上昇する余地はそう大きくないだろう。」

長期金利がさほど上昇しないことは株式など資産市場にとっては朗報だろう。
これこそ、景気サイクル終期において株価などが上昇する一因だ。
ただし、マイナード氏は決して市場動向を楽観視していない。
一部に過度なレバレッジをとっている企業が見られるためだ。
具体的には公共サービスとメディアを「最も心配な分野」と指摘している。
同分野の企業には、無駄にレバレッジを高めている企業があるのだという。

「減税の中身を忘れている人がたくさんいる。
EBITDAの定率が利払いの損金計上の上限となる。
たくさんの企業がその限度額を超えている。」

今回の税制改革法案では、利払いの損金計上額に上限が設けられた。
当初4年間、EBITDA(金利・税・償却前利益)の30%しか税務上の損金に算入できなくなる。
それを超える借金をしても、企業は節税効果を享受できなくなってしまう。


 - 海外経済, 投資