デニス・ガートマン:米長期金利は年末4%も当然

再び上昇の気配を見せている米長期金利についてデニス・ガートマン氏がコメントした。
同氏は米10年債利回りについて年末4%までの上昇を予想している。


「金利は上昇する可能性の方がかなり大きいと考えている。
・・・年末に4%に到達するとの予想も理に適っている。」

投資の世界の大ベテランはFox Businessで米長期金利の上昇を予想した。
月初の予想では12か月以内の4%だったから、今回の予想では上昇ペースが速まったことになる。
ベテラン投資家は1980年代を回想する。
当時10年債には8%のクーポンがつき、利回りが14.25%の時期さえあった。
それを考えれば、3.1%からさらに上昇するのは当然のことだと話す。

ガートマン氏の根拠は米経済状況だ。
少なくとも足元について言えば、米経済がとてもいい状態であることは明らかだ。

「トラックが足りない、運転手が足りない、従業員が足りない。
これが全米で起こっている。
経済はとてもいい状態で、FRBは利上げを続けるしかない。」

FRBの使命とは経済をオーバーキルすることではない。
1つの使命はインフレ退治だ。
しかし、インフレはようやく2%前後に達したばかり。
FRBは利上げを急ぐべきでないとの議論も多い。
一方、コモディティ王は、コモディティ価格にインフレの兆しを読み取る。
じきにインフレ傾向が鮮明になるだろうと予想する。


「コモディティ市場は年初から(2つの指数の平均で見て)9%も上昇した。
これはとるに足らないものではない。
極めて重大だ。
まだ5月なんだ。
木材の価格は過去6か月で倍になった。」

ではなぜ、こうした兆しが見過ごされているのか。
ガートマン氏は最近のドル高が関係しているという。

「普通の状態ならドル高予想はコモディティ安予想となるはずだが、この数か月はドル高・コモディティ安となっている。
そのため、コモディティ市場におけるインフレに誰も注意を払っていない。」

コモディティ高はインフレ要因だが、ドル高は輸入価格低下を通してデフレ要因だ。
これらの効果が相殺しあい、物価上昇率に表れにくくなっている。

米国株市場については、こっそりと従前の予想を修正している。
4月半ば、ガートマン氏は強気相場の終焉を主張していた。
今回は「好むと好まざるとにかかわらず、まだ強気相場だ」と語っている。

米金融当局が金融引き締めを行っていても、他国の金融当局が金融緩和を行っているなら、株式を持っておきたい。
世界の株式は結局まだ上昇しており、右肩上がりの動きは衰えていない。


 - 海外経済, 投資 , , , ,