ブラックロック

 

ブラックロック:新興国市場は売り時ではない

資産運用の世界最大手BlackRockのRuss Koesterich氏が、最近さえない新興国市場について分析している。
今は新興国市場を見限るべきタイミングではないという。

「(新興国市場に)何が起こっているのか?
この資産クラスを売り払うべき時なのか?」


Koesterich氏が自社ブログで新興国市場への投資を継続すべきか否か検討している。
後半の質問への同氏の答はNoだ。

Koesterich氏は、年初来の新興国市場の不振の原因をいくつか列挙する:
・ドル高
・世界成長への不安
・各市場固有の事情
こうした理由を認めながらも、Koesterich氏は新興国投資を継続するよう奨めている。
理由は主に3つだ:

  • 割安: PBRで比較して先進国より割安。
    最近の下落でさらに割安感が増し、2016年12月以来の割安水準に。
  • 世界経済は堅調: 新興国市場にとって重要なのは世界経済の成長。
  • ドル相場は主役ではない: ドル相場は重要だが、新興国市場のパフォーマンスを決める主たる要因ではない。

Koesterich氏は、年後半、2つの理由から新興国市場が持ち直すと示唆している:


  • ドル高一服: ドルの大量のショート・ポジションは解消し、調整済みが示唆される。
  • 世界経済のリバウンド期待: 年後半、米刺激策の恩恵が世界経済に波及する。

Koesterich氏はあくまで強気だ。
一方、モハメド・エラリアン氏のようにドル高の要因を重大視する人も多い。
米金利上昇は、ドルから新興国へのキャリー・トレードを巻き戻すとともに、ドル建てで資金調達をしてきた新興国の経済主体を苦しめる。
キャリー・トレードの巻き戻しは新興国からの資金流出を意味する。
そして、昨今のボラティリティ上昇は、キャリー・トレードのハードルを高くしてしまった。

Koesterich氏は慎重に推奨する:

ボラティリティをすでに乗り切った投資家にとって、今は(新興国)を売るにはおそらく間違ったタイミングだ。


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