エラリアン:新興国投資のリスク

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、新興国市場への投資リスクが増大していると警告している。
ボラティリティ上昇とともにキャリー・トレードが打撃を受ける可能性が高いという。


新興国の現在の問題は、今後も継続すると予想される米ドル高をどう乗り切るかだ。
トルコが典型例だが、より脆弱な経済では極めて重要だ。

エラリアン氏がBloombergで新興国市場の脆弱さについて注意喚起した。
これまで巨額のドル資金を引き寄せてきた新興国が、その巻き戻しに苦しみ始めている。
米国で進む金利上昇により、これまで高リターンを求めて新興国に向かっていた資金が逆戻りを始めている。
エラリアン氏は2点について過小評価すべきでないと警告している:


  • 新興国向け投資がテクニカル的に弱い状況にある
  • 過去のドル高の時期に資金調達で難しい交渉を迫られてきた

エラリアン氏は、新興国市場に限らず、市場の大きな変化を示唆している。
同氏は、元々の市場の状況について忘れないよう奨めているという。

「最初の状況が信じられないくらい歪められた。」

そして理想的な2017年がやってきた。
・高リターン
・資産クラス間の相関が有利な方に壊れた
・事実上ボラティリティがなかった
投資家は2017年すべてを手にしていたとエラリアン氏は言う。
この例外的な状況から今、より正常な状況に戻りつつあるという。

今、より正常な期間に戻りつつあるんだ。
この正常な期間、極めて小さいボラティリティを前提としたキャリー・トレードは打撃を受けることになろう。

ボラティリティなどリスクが低いからこそ国境を超える投資は割に合う。
先進国から新興国へのキャリー・トレードも然りだ。
仮に、ボラティリティが上昇してしまえば、投資のリターンはリスクに見合わないものになりかねない。
そうなれば、投資家は資産を売り、資産価格は下落することになろう。


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