【短信】ガンドラック:インフレがやってきた

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が昨晩インフレに関して2件ツイートした。
米国では物価目標「2%」達成後に興味の対象が移っている。


まず1つ目は近日予想外の上昇をみせる原油だ。

WTI原油価格は、ドル高が続く中で1バレル70ドルを超えた。
他通貨建てで原油がどれだけ上がっているか考えてみろ!

ドル建てで原油が上がり、ドルも上がるなら、円建て原油価格の上げ幅はさらに大きくなる。
輸入価格の上昇は典型的なコスト・プッシュのインフレ、いわゆる《悪いインフレ》の典型であり、国民生活を苦しめる。
それでも、インフレを望む人は少なくない。
インフレ至上主義を退けることができない日銀。
そして、何でもいいから非伝統的金融政策が終わってほしいと願う人たちだ。

米経済はFRBの2%物価目標を実現しつつある。
そこに原油価格等の上昇が重なり、インフレが目標を超えても不思議ではない状況になっている。
しかし、今のところ大きな心配の声は聴かれない。

コモディティ価格上昇や財政赤字拡大にも関わらず、サンフランシスコ連銀ウィリアムズ総裁はインフレが2%をオーバーシュートしても問題ないと言っている。
債券保有者の耳には心地よい音楽じゃない。

総じて(名目)金利上昇は債券投資家にとって望ましいことではない。
では、名目金利を構成する実質金利と期待インフレのどちらがより大きな問題なのか。
もちろんインフレだ。
実質金利上昇は、少なくとも新たな債券投資にはメリットをもたらしてくれる。
しかし、インフレは保有債券にとっても新たな投資分にとっても購買力減少しかもたらさない。


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