ビル・グロス:緩やかな弱気相場での投資戦略

債券王ビル・グロス氏が、2日のFOMCを受けて投資戦略を語っている。
FOMC声明では、米物価目標が達成されつつあることが明記された。


過去12か月のベースで、インフレの総合指数と食品・エネルギーを除く指数の両方が2%に近づいた。
・・・12か月ベースのインフレは中期的にFOMCの(上下)対称の2%目標近くで推移すると予想される。
経済見通しにおける諸リスクはざっくり言ってバランスしているように思われる。

FRBはついに(一時的かもしれないが)物価目標を達成しつつある。
しかし、だからと言って金融引き締めを加速するわけではない。
今後インフレが上下に振れる確率は対照的であり、状況に応じてさじ加減を変えていくという話だ。

グロス氏はBloombergで、FRB金融政策と米政府の財政政策を材料に米国債市場を占っている。
従前からの債券の冬眠ベア市場予想である。


「現在2.95%の10年金利は年内2.80%から3.10-3.15%の間を行ったり来たりすると予想している。
さして大きな変化ではない。
これは冬眠したベアな市場、クマは起きたがまだうなりを上げていない。」

2018年の債券投資戦略を尋ねられると、グロス氏は安全逃避として現金等価物にバリューがあると語っている。
具体的にはMMF、3か月LIBOR、企業向け短期貸出などを指しているようだ。

「おそらくインフレと同じようなペースでしかリターンが上がらないが、それでも下落することはない。」

株式は先が見えず、債券も金利上昇で価格下落のリスクがある。
こうした難しい状況では、デュレーションをなるべく短く保ち、インフレに負けないことを目標にすべきとの趣旨だろう。

グロス氏はCNBCではもう少しひねりのあるアイデアを挙げている。

「奇妙なことだが、転換社債を用いたものではなくて裁定取引を用いたものだ。」

米買収がらみの裁定取引では、債務商品でも2桁のリターンが得られるケースがあるのだという。


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