エラリアン:明日のFOMCで確認すべきこと

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、米時間21日開催のFOMCでチェックすべき点を列挙している。
前体制の政策が維持されるというのがコンセンサスだが、まだ当分は金融政策から目が離せない時期が続くと予想している。

エラリアン氏はBloombergへの寄稿で、パウエルFRB議長がイエレン前議長の方針を踏襲すると見ている。
具体的には3点だ。


  • 利上げ幅は1回あたり25ベーシス・ポイント
  • 年内は、今回+あと2回の利上げ
  • 緩やかなバランスシート縮小の継続

エラリアン氏はこれまで順調に進んできた取り組みを「美しい正常化」と呼んでおり、新体制に変わっても続いていくだろうと書いている。
これらはすべて以前からフォワード・ガイダンスされてきたことでありサプライズはない。
エラリアン氏は今後、5つの観点からFRBの動向を注視すべきと言う。


  • リスクのバランス: 重要な経済指標には弱いものと強いものが混在しており、景気の悪化と過熱の両方のリスクが勘案されるべき。
  • ドット・プロットの拡散: 今後のFF金利についてFOMCメンバーの予想のばらつきが大きくなっていくと予想すべき。
    メイン・シナリオの周辺に将来予想が集中するのではなく、平均とかけ離れた予想がいくつか存在するような状況になりつつある。
  • 中立金利: リーマン危機後にr*は低下したと考えられているが、FOMCメンバーの何人かは上方に移動したと主張している。
  • 市場のボラティリティ: 緩やかなボラティリティ上昇については、健全な市場に回帰するものとしてFRBも歓迎するだろう。
  • 世界経済の状況: 今後数四半期、FRBの金融政策正常化がうまくいくかどうかは国際的要因(世界同時的景気拡大、ドル安、ECB・日銀など主要中銀のハト派的政策)による。

FRBの金融政策は順調に展開しているように見える。
しかし、エラリアン氏はいまだ不確実性が多く残されていると注意を喚起している。

「生産性・インフレ・賃金など基本的経済変数の振る舞いについて不明な点が残されているだけでなく、FRBは重要な政策投入に不確実性が取り巻いている点を隠すべきではない。
実際、FOMC会議が退屈なものになるまでにはまだ時間がある。
政策の実施という点で極めて確実と予想されるものにも不確実性はまだ内在している。」


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