スタンリー・ドラッケンミラー氏が、コロナ・ショックからのV字回復は考えにくいとし、さまざまな支援策が問題の一因になりうると指摘した。
市場のコンセンサスは『心配いらない。FRBが支えてくれる』というものだろう。・・・
その考えの唯一の問題は、私たちの分析によれば、正しくないことだ。
ドラッケンミラー氏のウェブキャストでの発言をBloombergが伝えた。
その他発言:
- 市場が見込んでいるように見える急速な回復について
自分が間違っていることを祈っているが、V字回復とは空想にすぎない。
- 政府・FRBによる企業・個人への支援策について
基本的に個人への移転支出の組み合わせになっており、彼らに働くより働かないよう促すことになる。・・・
それに加えて、ゾンビ企業を生きながらえさせるために莫大な金額が支出されている。 - クラウディング・アウト
おろらく米国債の大幅な増発を意識したものだろうが、クラウディング・アウトが起こり、市場の流動性が縮小すると予想している。
FRBによる資産買入れを圧倒すると話したとBloombergは伝えている。 - 今回のパンデミックは規制強化・増税の方向に働く。
- トランプ政権の対応は「費用対効果分析からいって最悪の公共政策決定のポスターチャイルド」。
ドラッケンミラー氏は、ジョージ・ソロス氏のクォンタム・ファンドでの成功の黄金期を支えた。
政治的立ち位置はソロス氏とは異なり、古き良き共和党員だ。