海外経済 投資

ジム・オニール V字回復は不可能ではない:ジム・オニール

元Goldman Sachs Asset Management会長ジム・オニール氏が、コロナ・ショックからのV字回復の可能性はなくなっていないと主張している。


ソーシャル・ディスタンシングを穏やかなものにできる頃には、おそらく経済の一部がかなり素早く回復するとの望みを持っている。
面白いのは、先週、多くの欧米の予想者がV字回復の考えを捨てたことだ。
でも、私は(V字回復が)不可能だとは思わない。

オニール氏がインドETのインタビューで、コロナ・ショック後のV字回復の可能性は残っていると話した。
市場で増える弱気予想とは一線を画すスタンスだ。
同氏は2つ理由を挙げている。

  • これが経済システムの内部(経済における過剰など)から起こったものではなく、医療という外因性の危機であること。
  • 経済的損害の多くが、政府による意図的行動制限によって起こっていること。

オニール氏は、経済自体にはまだ大きな問題は生じておらず、感染が落ち着き、行動制限が緩和されるにしたがい経済が急速に回復する可能性も残っていると主張する。
さらに、多くの国で大規模な金融・財政政策が講じられ、さらに増やされつつある点にも言及している。

コロナ・ショック対策の規模については心配する人も多い。
困窮した人たちを助けるのに出し惜しみをしてはいけないが、結果的に過大な対策を講じれば、それが後に禍根を生みかねない。
先日セントルイス連邦準備銀行ジェームズ・ブラード総裁は、すでに「適切な額のリソース」が割り当て済みと評価した。
あと必要なのは効率よく配ることだ。
裏を返せば、これ以上の対策(総額の増加)は今後の感染の進展次第で過大となりうるとの意図だったのだろう。

私は先進国世界では今年後半にV字回復で抜け出すことが可能なように感じている。
でも、自分の言葉に反することを言うと(ワクチン開発等によるところが大きく)すべてが不確実だ。

オニール氏は、コロナ・ショックの先行きはエコノミストにも疫学の専門家にもまだわからないという。
誰にも確信をもって予想できる状態にはないとしつつ、それでもV字回復が不可能とは考えないと話した。

英財務次官も務めたオニール氏は、世界経済がコロナ・ショックから立ち直る時が来ても、同じ形には戻らないだろうと予想する。
多くの企業が、事業のやり方を変化させる可能性があると指摘する。
同時に、社会のありようが変わる可能性もあるという。
地球温暖化や包括的資本主義の議論が世界的に高まると予想した。


-海外経済, 投資
-

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。