海外経済 投資

グッゲンハイム スコット・マイナード S&P 500は来月1,600へ:スコット・マイナード
2020年6月20日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、コロナ・ショックをはるかに超える大暴落を来月にかけて予想している。


経済回復は、急落後にゆっくり戻す「レ字回復」のようなものになるだろう。
少なくとも3-4年の苦難が続く。

マイナード氏がCNNで、コロナ・ショックからの回復には時間がかかると予想した。

コロナ・ショックでの巣ごもりの経験から、人々は行動様式を変えつつある。
結果、小売り・外食では実店舗の需要が大きく減ってしまうかもしれない。
当然、そこでの雇用は失われ、労働者は他の産業で戦力となるべく再スタートしなければならない。
失業率は下がりにくく、賃金も上がりにくくなるだろう。
ただし、こうしたシナリオは以前から語られていたことでもある。
それなのに、市場は3月下旬から急回復を遂げた。

マイナード氏は、3月からファンダメンタルズは変わっていないと指摘する。
変わったのは、ハイイールド債を含む社債の買入れなどFRBの政策であり、供給された流動性が市場を押し上げたという。
しかし、それもいつか終わるとマイナード氏は信念を語る。

私はファンダメンタルズを信じる人間だ。
私は新時代の到来を告げるような思想家ではない。
だから、最後には価値が重きをなし、主導権を握るだろう。

新世代を告げる思想家たちはいつもこう言う:
《今回は違う。
全く新しい時代がやってきたから、過去の考え・尺度は当てはまらない。
ただただ買えば必ず儲かる。》
バブルを生み出す人たちの常套句である。
しかし、歴史を見る限り《今回は違う》がそのまま当てはまることはほとんどない。
市場はかなり忠実に中央回帰の傾向を示す。

コロナ・ショック後、クレジット市場は値が付かなかったりスプレッドがとてつもなく大きく開いたりする状況に陥った。
それもFRBの資産買入れの表明によって(実際の買入れ前に)沈静化した。
マイナード氏からすれば、現状のスプレッドは、人為的に操作されているということになるのだろう。
同氏は以前から、株価下落とともに真実の瞬間がやってくると警告してきた。

その株価、S&P 500について、マイナード氏は、4月上旬の予想をほぼ踏襲する予想を述べている。
過去のPERの水準を15倍、独自のEPS予想を100ドルとして1,500という計算だ。
これに対し、現在はPER 30倍の水準にあるという。

利益の30倍というのは、インターネット・バブルで見られたような倍率だ。
1990年代終わりのインターネット・バブルを振り返ると、今よりバラ色の将来が予想されていた。
私は、市場が1,600あたりまで下落し、底打ちしうると考えている。
来月あたりにかけて底に向かうと予想している。

先日はバブルの可能性を指摘したマイナード氏が、今回は再び弱気予想を述べている。
しかも、かなりのスピードの暴落が予想されている。
もっとも、この暴落予想にも突然ブレーキが踏まれるというオプションがついているようだ。

FRBがどこかで、クレジット・スプレッドを維持するために、バズーカを持ち出すことになるだろう。
株式の買入れがFRBの選択肢として検討されるだろう。


-海外経済, 投資
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。