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ジム・オニール S&P 4,000シナリオは健在:ジム・オニール
2020年8月13日

元Goldman Sachs Asset Management会長ジム・オニール氏が、米国株市場の強気・弱気シナリオを点検し、強気シナリオ実現の場合S&P 500が4,000まで上昇しうると書いている。


金融市場を40年間観察し参加してきて、私は、8月が用心すべき月であることを学んだ。
・・・この季節には金融史上最も騒がしい出来事が起こった季節だ。
1929年・1987年のウォール街暴落、1997年のアジア金融危機、1998年のロシアのデフォルト、そしてもちろん2008年のリーマン・ブラザーズの破綻など。

オニール氏がProject Syndicateで、夏枯れの8月こそ油断すべきでないと注意喚起している。
現在、経済と市場の乖離が指摘される中、弱気派と強気派の間の見解の溝は深い。
オニール氏は、弱気派・強気派の双方の声に耳を傾ける。
BRICsの呼称の生みの親として、その楽観ぶりが知られた同氏だが、弱気派の抱く心配は間違っていないと潜在的リスクを列挙している。

  • ウィルス感染状況の悪化
  • ワクチン開発の不調
  • 米中摩擦の激化
  • 商業用不動産の崩壊
  • 財政政策の負担

一方で、好ましい材料もないわけではない。

  • 政府のウィルス対策強化
  • ワクチン開発の進捗
  • 各国の「超拡張的財政・金融政策」の継続見込み
  • IT活用が進展
  • 家族との時間が増加
  • サービス・セクターの生産性向上
  • 環境・社会保障などの問題への注目

いずれの材料にも説得力はあり、今後の市場予想も引き続き幅広い分布になりそうだ。

オニール氏は4月、S&P 500が2,878の時点でも同様に強気・弱気が交錯する市場の心理を解説していた。
その時は市場予想が1,600から4,000超まで大きく割れていると紹介している。
それ以降の市場の変化は、とりあえずは強気派の側に寄ったものだった。
オニール氏は、引き続き強気シナリオ実現の可能性は排除できないと示唆している。

このより前向きなシナリオでは、S&P 500は4,000水準に向けた上昇を維持しうるだろう。・・・
当然ながら、金融市場が安定的に上昇すれば、持続的な(投資)利益の拡大を正当化するのが難しくなる。
しかし、今年の経験から学ぶことがあったなら、何が起ころうが驚くことではないということだ。


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