ジム・チャノス、ショートを積極化

Kynikos AssociatesのJim Chanos氏が、比較的新しい2業種4銘柄のショート・ポジションを明かした。
また、長くショートしているTeslaについては、極めて厳しい言葉で批判をしている。


「米ヘルスケア・システムに冬の時代がやってきた。
・・・様々なヘルスケアがデフレにつかまるだろう。」

CNBCでチャノス氏がショートを明かしたセクターの1つは米ヘルスケア・セクターだ。
同セクターの中でレント・シーキングに明け暮れている企業が槍玉に上がっている。
具体的には次の2銘柄だ。

  • Envision Healthcare
  • Mednax

チャノス氏はいずれの銘柄も紙切れ同然と厳しい。

2つ目の業界はファスト・フード業界だ。
今回の出演では


  • Dunkin’ Brands(ダンキンドーナツ親会社)
  • Restaurant Brands International(バーガーキング親会社)

の2銘柄を挙げ、さらに他にもショートしている銘柄があると示唆している。
以前も話していたとおり、アセット・ライトのビジネス・モデルにすれば高いバリュエーションがつくという構造には無理があり、いつか収益やバリュエーションが現実に目覚めて低下するとの読みだ。
この時には、マクドナルドとシェイク・シャック以外のハンバーガー・チェーンをショートしていると話していた。

この数年手掛けているTeslaについては相変わらず厳しい。
Elon Musk CEOは情報開示において投資家をミスリードしているとして、「ルビコン川を渡った」と批判した。
2020-21年にロードスターとセミトラックを投入するとの表明はいずれも実現しないだろうと予想した。

チャノス氏はエネルギー企業Enronの不正経理を見抜き、破綻を言い当てたことでその名を売った。
そのチャノス氏が番組の中で、TeslaとEnronを同列に扱っている。
また、CNBCキャスターらのTeslaに対するスタンスも、ひと昔前と比べるとだいぶ厳しくなっているようだ。

こころなしかチャノス氏がショートを積極化しているように感じられる。
あるいは、メディアの側の受け止め方かもしれない。
いずれにせよ背景には、経済・市場のサイクルがショートに有利な時期に差し掛かるとの思惑があるのだろう。


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