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【短信】グリーンスパン:財政悪化のつけは意外に早くやってくる
2018年4月23日

アラン・グリーンスパン元FRB議長が、米財政悪化に対する危機感を募らせている。
同氏は以前からスタグフレーション発生のリスクを警告している。


(財政赤字の影響は)意外に早くやってくるだろう。
しかし、深刻なのは、インフレ昂進が始まるなど影響が明らかになるまで、政治システムが対応しないことだ。

グリーンスパン氏がBloombergで財政赤字の悪影響について心配している。
同氏は歳出増や減税などを『緩い財政政策』と呼び、これが議会や大統領によって好まれる実態を指摘する。
半ば政治家に対する嘲りであり、半ば社会の先行きに対する悲しみである。

グリーンスパン・プットという言葉が象徴するように、グリーンスパン氏は緩和的な金融政策による資産効果で米経済・市場を甘やかしたFRB議長という印象がある。
その反面、在任中から財政再建の重要さを訴えていたのも事実だ。
最近も、社会保障の支給削減という支持されにくいテーマを語っている。

政府財政が悪化し公的債務が増大すれば、金利上昇がダイレクトに経済にインパクトを与えてしまう。
FRB議長時代、財政従属とまで言わなくとも、金融政策に制約を感じていたとしてもおかしくない。
昨年末の共和党・大統領による減税・歳出増法案の可決・承認は、そうした制約を大きくしかねないものだ。

グリーンスパン氏は何も税制改革自体を批判しているわけではない。
むしろ、法人税の限界税率引き下げについては、1998年のアイルランドの例を挙げつつ、高く評価している節もある。
グリーンスパン氏は問題の本質をズバリ言い切っている。

問題は、不幸なことに、財源がないことだ。
・・・減税の前に歳出を削減しなければいけない。


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