ブランクファイン:強気相場に老衰はない

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退任予定を公表済みのLloyd Blankfeinゴールドマン・サックスCEOが米経済の景況感についてコメントしている。
楽観とともに健全な不安をもって取り組むべきと話している。


市場は心配の壁を上るものなんだ。

ブランクファイン氏がCNBCで語った。
同氏は強気相場があまりにも長く続きすぎているという。
そのためにみんなが神経質になっているとも話す。

「一般論で言えば、物事は長い間同じ方向に向かうものではないだろう。
人々は過剰に適応し、変化を予想するからだ。
金融環境が緩和的すぎれば、人々はお金をバカなところに投資する。」

こうした感覚は、人間の持つある経験則に発しているという。
何ごとにも輪廻・循環があるという経験則だ。
これは、バブルの発生と崩壊という経験則にも通じる。
しかし、こうした輪廻・循環のタイミングを事前に正確に予想するのは不可能だ。
あくまで事後的に結果論で語れるだけだとブランクファイン氏は説明する。

決まり文句で言うなら、強気相場に老衰はない。


好景気が長く続いたから不況が近いという過度な法則化をブランクファイン氏は認めていない。
これはJP Morganのジェイミー・ダイモンCEOも言及していたことだ。
ブランクファイン氏は、輪廻・循環を期待する考えは共有するとしながら、重要な判断をそうした曖昧なものに依存すべきではないという。

「もしも一般的な感情・不安から自分を切り離し、ただ事実・数字・計測可能なことだけを見れば、状況はとてもいい。
ある意味とてもよく感じられる。
いい状態が続くような道筋があるかもしれない。」

それを指し示す具体的ファクトは多く存在すると話す。

  • インフレ: 落ち着いている。
  • 金利: 景気サイクル終期にしては低い。
  • 雇用: 良好。
  • コモディティ価格: 落ち着いている。原油価格が上昇すれば供給が増え、価格は抑えられる。
  • 外国経済: 米国に追いつきつつあり、世界で富の形成が進む。

重要な経済指標を見回せば、足元では不気味なほどいいことばかりだ。
ブランクファイン氏はいつもバランスをとっている。
この人は、常に強気と弱気の間のアービトラージをとっている。
足元の指標がどれも良好であっても、真実はただ事後的に結果論でのみ言い当てることができると釘をさす。

楽観とともに健全な不安を有した作戦で行きたい。
それこそゴールドマン・サックスが149年の間リーダーに求めてきたものだ。


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