ジム・ロジャーズ:最後の歓声が近い

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ジム・ロジャーズ氏が短期的な株式市場の上昇を予想した。
その歓声が止むと、次には人生最悪の弱気相場がやって来るという。


調整がもう少し続くだろうが、すぐにみんなを再び幸せにすることが起こる。
市場はあと一回上昇し、そしてそれが最後の歓声になる。
来年はあまりいいことはないだろう。

ロジャーズ氏がKitco Newsで《最後のひと上げ》のシナリオを繰り返した。
同氏は最近、単純な株価暴落シナリオではなくその前のひと上げを予想している。
これは、景気サイクル終期に米国株市場が大きく上昇する傾向に根差したものだ。
ロジャース氏は、長い景気拡大に支えられた10年に及ぶ強気相場は(ひと上げ後)いつ終わってもおかしくないと考えている。

「世界中で金利が上昇している。
トランプ氏は戦争、少なくとも貿易戦争をしたいようだ。
これらすべてが、特に10年にわたる強気相場後には、市場の悪材料だ。」

ロジャーズ氏は、米減税が景気拡大をしばらく引き延ばすだろうと予想するが、一方で、トランポノミクスが多くの問題を抱えている点も指摘している。

「必ずいつか弱気相場はやってくる。
そうなれば、私の人生で最悪のものになるだろう。」

従前どおり、人生最悪の危機の到来を予言した。
ロジャーズ氏は、半値への下落もあり得るかと尋ねられると、75年の人生最悪だから当然ありうると答えている。
《最後のひと上げ》予想は最近の傾向だが、それ以外は従前の予想を変えていない。


「この言葉を使うのが好きではないが、私は長期投資家だ。
考えを頻繁には変えない。
トレーダーの腕は最悪だから、やりたいとも思わない。」

クォンタム・ファンドでは、ジョージ・ソロス氏がトレーダー、ロジャーズ氏がアナリストの役割を担った。
全くタイプの異なる2人の組み合わせが同ファンドを伝説にしたようだ。

金は待ち

ファンダメンタルズに大きな変化がない限りスタンスを変えないロジャーズ氏は、金投資に対しても長年一貫したスタンスを継続している。
すでに保有している金を売るべきではないが、今の価格で買い増すつもりもないというものだ。

「金が1,000ドルまで下がれば、たくさん買いたい。
・・・金は天井破りの上昇をするだろう。
政府や紙幣の信頼が失われた時、正しいかどうかは別として、金・銀が買われるものだ。」

金を長期で買いとするスタンスは、米ドルの凋落が前提となっている。

マネーの電子化は進む

ロジャーズ氏は電子化されたマネーについても好意的なコメントをしている。
いつか、現金でなく電子化されたマネーを主に使う国が現れるだろうと予想した。
最近の訪中時に現金でアイスクリームが買えなかったエピソードを冗談交じりに紹介した。

「私は現金を持ち、売り子は機械を持っていた。
最後には、彼女はアイスクリームを僕にくれたんだ。
金やベンツを買おうとすればよかった。」

ロジャーズ氏はマネーの電子化が今後も進むと予想するが、その主役はおそらくビットコインではないだろうとも予想している。


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