ラリー・フィンク:100%株式に投資し続けろ

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資産運用の世界最大手BlackRockのCEO、Laurence D. Fink氏が、家計に株式投資を奨めている。
景気・市場のサイクルに過度にとらわれることなく、一貫して株式保有を継続すべきだという。


この番組で言い続けてきたことだが(家計は)100%を株に投資すべきだ。

フィンク氏がCNBCで従来からの考え方を繰り返した。
同氏は1月にも50歳以下なら資産の大半を株式に投資するよう勧めている。
この推奨は3つの意味が込められているようだ。

株式に投資すべき3つの理由

  • マーケット・タイミングに注力するのは得策でない
    「ほとんどの人はマーケット・タイミングをうまくやれない」
    常に株式市場に投資し続けることを前提とすれば、不毛なマーケット・タイミングに時間と労力を費やすことから解放される。
  • 米市場は一貫して上昇を続けてきた
    「2008年のクラッシュ後も市場にとどまった人たちは大きな利益を得た。
    市場から逃げた人は、その行動のため大きな被害を被った。」
    これは、バブル崩壊後に四半世紀経っても傷が癒えなかった日本市場とは異なるところだ。
  • 金融抑圧はまだ一部で続いている
    「預金者はいまだに害されている、あるいはいわゆる金融抑圧を受けている。」
    実質金利がプラスになってきている米国でも、まだ一部の年限で金融抑圧が続いている。
    (=インフレ分も金利で稼げない。)

相場の予想に無駄な労力を使うな

フィンク氏は現在が微妙な時期であることを認めている。


「間違いなく今は経済サイクルの終期だ。
このサイクルは税制改革で延長された。」

いつ不況が来るのか、いつ資産市場がピークを打つのか、いつ底を打つのか、そこへの関心が高まっている。
しかし、個人投資家の多くはそれを正確に予知できないだろう。
「最大の恐怖の時期こそ最大に買うべき時」であったとしても、それを実践できる個人投資家がどれだけいるだろうか。
ほとんどいないからこそ「最大の恐怖」となるのだ。
ならば、大多数の個人投資家は不可能を求めず、より現実的な道を選べと諭しているのだ。

「私たちが言いたいのは、常に市場にい続けることに集中しろということだ。」

機関投資家の多くが上げても下げても市場にとどまるのに対し、個人投資家にはすぐにサイドラインに下がってしまう人が多い。
それが、リターンを取りこぼす原因になってしまう。
これは一面の真実であり、同時にブラックロックのファンドのセールス・トークなのだろう。

(次ページ: 貿易摩擦のもう1つのリスク)


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