【休憩】ガンドラック:2018年のブロジェット

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、短いクイズをツイートした。
深い意図があったとは思えないが、いくつか小さなさざ波を立てたようだ。


昔ながらの穴埋め問題。
ヘンリー・ブロジェット:1999年=___:2017年
空欄に入る正解は1つだけ。

日本人には少々難しい問題だろう。
ヘンリー・ブロジェット氏が誰か知っている人が少ないからだ。
1999年のドットコム・バブルを知っている世代でないとそうは覚えていない。

ヘンリー・ブロジェット氏とは

ブロジェット氏は1966年生まれ。
イェール大学を卒業後、日本で英語教師をしていたが、帰米し月刊誌の契約記者となる。
その後、金融機関入り。
オッペンハイマーの調査部でインターネット・セクターの担当となり、アマゾン株の急騰を予想し的中させる。
これで注目され、メリル・リンチに移籍、頻繁にメディアに登場するようになる。
つまり、ドットコム・バブルを投資銀行側で支えた人物なのだ。


話が面白くなるのはここからだ。
ドットコム・バブル崩壊後、多くの投資銀行が捜査の対象となった。
メリル・リンチも例外でなく、ブロジェット氏のEメールの内容が明らかになる。
仲間内では「ゴミ」と評していた銘柄を投資家に買い推奨していたことが暴露された。
ブロジェット氏は詐欺で訴追され、(よく払えたと思うほどの)高額の罰金・不当利得返還と証券業界からの追放を課されている。
その後はジャーナリズム業界に戻り、今では自ら創業した投資サイト「Business Insider」のCEOを務めている。

誰が2017年のヘンリー・ブロジェットか

ガンドラック氏は、そのブロジェット氏の再来とも言うべき人物が昨年存在したという。
SNSでは、1999年との類似性などそっちのけで、自分の嫌いな人物や資産クラスをつぶやくのが流行してしまっている。
なかにはトランプ大統領、ラリー・クドロー国家経済会議 新委員長、レイ・ダリオ氏まで名が挙がっている。
2017年という過去の話であることから、やはり対象資産はビットコインである可能性が高いだろう。
このため、ビットコインの上昇を煽ってきたFundstratのTom Lee氏と予想する人が多くなっている。

(次ページ: バブル前後で起こること)


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