グッゲンハイム

 

グッゲンハイム:カーブ逆転後も株は上がる

Guggenheim Partnersのスコット・マイナード氏が、市場サイクル終盤に市場で起こることを説明している。
目新しい話ではないが、よくまとまっており、復習しておこう。


「FRBのレトリックは変わっていない。
データ次第であり、中立金利のレンジに注目しており、2つの使命を意識している。
しかし、強調は変わった。
金融の安定性が高まり、FRBは(引き締めを)宣言しているんだ。
引き締めのコースを変更しているわけじゃない。」

マイナード氏が6日ツイートした。
10月以降、金融環境の引き締まりを心配し出した米国株市場は大きく揺れた。
それをストップしたのは先週のジェローム・パウエルFRB議長の発言だ。
すでに金利水準が中立金利のすぐ下にあるとの認識を示したことで、市場には金融引き締めが打ち止めになるのではないかとの期待が高まった。
議長発言の直後に株式市場が大きく上げる場面もあったが、その後もみ合っている。
発言の解釈についてはいまだに市場の見方は割れたままだ。
マイナード氏は、FRBが方向転換したわけではないと解釈している。

イールド・カーブ逆転を心配するのは早すぎる

債券市場もまたFRB利上げが打ち止めになると織り込み始めた。
長期金利は3%を割り込み、2年-5年のイールド・カーブで長短逆転が起こった。
この傾向が2年-10年にも近づいている。


「過去50年間の景気拡大期は常にイールド・カーブの長短逆転とともに終わりを告げてきた。
しかし、景気後退はその12-24か月も後だ。
・・・
逆ざやのイールド・カーブは景気後退の到来の必要条件ではあるが、十分条件ではない。」

過去半世紀で見て、景気後退の前には必ずイールド・カーブが長短逆転してきた。
これは、市場が将来の短期金利低下を予想するからであり、その金利低下とは景気のピークアウト後の景気後退にともなう金利低下を指している。
しかし、イールド・カーブが逆転したからと言って、つまり、市場が景気後退を予想したからと言って、必ず景気後退が起こるわけではない。
肩透かしの例も過去ないわけではない。
さらに、仮に肩透かしではなかったとしても、イールド・カーブの長短逆転から景気後退までは1-2年の猶予があるものなのだ。

「ブル・フラットの力がかなり強いが、まだ長期金利の循環的ピークを過ぎたとは思わない。」

債券が買われ、特に長期側の利回りが低下しているが、マイナード氏はまだ長期金利が今回のピークを更新すると考えている。
とすれば、2-10年など本格的な長短逆転までもさらに時間があるかもしれない。

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