エラリアン:18-24か月のうちの景気後退はない

独Allianz首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、米経済に対して強気の見方を継続した。
問題は米国以外にあり、FRBはこれまで予想されてきた利上げペースを継続するだろうという。


「市場が目を向けているのは米経済の成長ではなく、変化だ。
長く待たれた、十分で予想可能な流動性からより不確実な経済・流動性のレジームへの変化だ。
混乱が大きいのは、米経済成長が問題であるためではなく、世界の他の地域が成長志向の政策において遅れているためだ。」

エラリアン氏がCNBCであらためて米経済・市場への強気の見方を示した。
問題点は米国ではなく、欧州や中国など諸外国の経済政策にあるという。
目下のレジームの変化は異常から正常へのあるべき回帰であって、悲しむべきものではないと話した。

最近の市場の動揺から、市場関係者の間ではFRBの利上げ観測が後退している。
12月の利上げこそいまだコンセンサスであるものの、来年の利上げ回数についてはFRB予想の2-3回をしたまわるとの見方が優勢になってきた。
先日も《永遠のブル》と呼ばれるジェレミー・シーゲル教授がFRB利上げのペース・ダウンを予想したばかりだ。
一方、エラリアン氏はこうした見方に否定的だ。


「現時点でFRBが路線を変えるのはとても難しい。
これまでとてもコンスタントにシグナルを発してきた。
市場の鎮静化をやめようとしてきた。」

FRBの方向転換は経済だけでなく政治的問題になりうると指摘した。

エラリアン氏は、米経済への強気の見方をBloombergでも述べている。
市場で多く語られる景気サイクル論については異なる視点を加えて反論している。

米経済は周期的成長の終盤にある。
問題は、周期的成長から趨勢的成長に転換できるかだ。
・・・
米国ではある種、成長の趨勢的源泉への転換が見られる。
だから、今後18-24か月のうちの景気後退はないと考えている。

一方で、市場関係者の中に一部資産クラスに対する心配の声が出始めている点については、ところどころに過剰なリスク・テイクが見られる点を認めている。
こうした過剰は、長く続いた低金利、豊富な流動性、FRBプットが生み出したと分析し、具体例としてハイイールド債、新興国市場社債を挙げている。

「質と流動性のリスクに注意すべきとの意見に賛成だ。
より不確実な時期に入れば、顕在化するだろう。」


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