投資

Blackstone ブラックストーン:強気相場は終わっていない
2018年11月22日

Blackstoneのジョー・ザイドル氏が、強気相場は終わっていないとの主張を繰り返した。
投資家が今行うべきなのは市場サイクルの終わりを心配することでなく、趨勢的金利上昇への転換に備えることだという。


投資家は(FRB高官の)発言が市場にとってどのような意味を持つかについて完全に誤った解釈をしたようだ。

ザイドル氏がポッドキャストで、大きく弱気に振れた市場センチメントについてコメントした。
10月の市場下落について、市場は次のように考えたのだという。

  • FRBプットはもうない。
  • 実質金利がついに株価バリュエーションに悪影響を及ぼし始めた。

ザイドル氏はこうした弱気な見方に真っ向から反対する。

  • 強気相場は終わっていないし、景気サイクルもまだ終わりに近づいていない。
  • 10月の下落は通常の市場調整にすぎない。

その根拠として景気・株価の良い先行指標である2つを挙げた。

  • 米国債のボラティリティ
  • クレジット・スプレッド

このいずれもが心配するほどの変化を見せていないというのだ。
このため、8月・10月の下落はいい押し目買いのチャンスだったという。

「過去を振り返れば、金利上昇は必ずしも株価バリュエーションや株価にとって悪いものではなかった。」

それなのに、2月と10月に実質金利が1%を超えたところで市場は調整した。
ザイドル氏は、これを過剰反応だったと考えている。

一方で、金利の動向については、今後も上昇基調になるとの見方を示した。
34年におよぶ債券の弱気相場(金利低下局面)が転換したと見ているのだ。
前回の金利上昇局面は1940-81年の41年間だ。

米10年債利回り(青)とCPI総合(赤)
米10年債利回り(青)とCPI総合(赤)

「私たちは趨勢的な金利上昇に備える必要がある。」

ザイドル氏はその根拠として、インフレ圧力・経済成長・国債増発を挙げている。
金利上昇を予想するため、フィクスト・インカムの分野ではデュレーション短期化、変動金利債、担保付ローンを推奨している。
一方、株価はどうなるのか。
ザイドル氏は、ポートフォリオの構成を金利環境の変化に合わせて調整するよう奨める。
セクターごとの優劣についてはすでに過去の数値を検証しており、それに沿った予想を継続している。

歴史が示すのは、実質金利上昇期には株式が債券をアウトパフォームし、株式の中では小型株が大型株をアウトパフォームし、シクリカルがディフェンシブをアウトパフォームするということ。
不動産もアウトパフォームする。
小型株・シクリカル・不動産の資産クラスに共通するのは、インフレより速く成長するか、価格決定力があるという点だ。


-投資
-

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 その他利用規約をご覧ください。