バイロン・ウィーン:米国株はアンダーシュート

Blackstoneのバイロン・ウィーン氏は、米国株市場がアンダーシュートの状態にあると話した。
流動性の恐怖が市場を弱気にしているとする一方、自身は来年の米市場にも悲観していないと述べた。


「市場は流動性によって上昇するが、私たちはそれ(流動性)を吸い上げようとしている。
流動性はさほどないとの考えが市場を覆っている。」

ウィーン氏の投資コンファレンスでの発言をReutersが伝えている。
FRBが進める金融政策の正常化が流動性供給の潮目を変え、市場がそれを恐れているとの解説だ。
この恐怖が市場の振り子を逆に振らせている。

市場は売られすぎになりつつある。
・・・私は来年についてそれほど悲観的なわけではない。

ウィーン氏は米国株市場がアンダーシュートしていると考えている。
実際、10月初めからの米市場の調整には少々不思議な面もあった。
市場を下げるような材料がなかったとは言わないが、以前なら反応しなかったようなレベルだったとも言える。
すでに認識していたはずの金利上昇という可能性をあらためて認識して下げたようにも見える。
問題は、下げたことで正常になったのか、それとも下げ過ぎたのかだ。
ウィーン氏は後者であると考えている。


ウィーン氏は先日、米10年債利回りが年内に3.5%を超えることはないだろうと予想し、来年の企業収益が10%上昇するなら、市場は割高でないとコメントしていた。
同利回りは現在3.2%弱にあり、これが3.5%まで上昇するとは金利が0.3%ポイント強(金利の約10%)上昇することに相当する。
最も単純な株価モデル(EPS÷金利)を用いると、分子と分母が共に10%上昇しても株価は上昇しないことになる。
(厳密には、分母の金利にはリスク・プレミアムが足されているので、分母は10%も上昇しない。)
ウィーン氏が、10%の利益成長で株価水準が維持されると考えるのには一応の理屈がある。

ウィーン氏は米中間選挙の結果についてもコメントしている。
民主党が下院で過半数を獲ったことは市場にとってもプラスだという。

「(ねじれ議会は)共和党が打ち出したであろう極端な行動を抑制してくれるだろう。」


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