投資

レイ・ダリオ:インフレ時代の投資のABC
2018年11月15日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、インフレ時代の投資の基本を語っている。
一時の価格変動を恐れて現預金で持ち続けることは、確実に損するための最悪の戦略だという。


それは最悪の手だ。
・・・
(預金の)税引後リターンは年率でインフレよりわずかに下回っているから、投資家はゆっくりと出血して死に至ることになる。

ダリオ氏がCNBCに語った。
リスク資産の市場が上げ下げするからといって、安易に現預金で持つことを戒めたものだ。
現預金は急激に価値を下げることはないが、緩やかにインフレによって浸食されていく。
株高や低インフレによって見過ごされてきたリスクが今再び心配され始めた。
ダリオ氏は一般人が注意すべきABCを説く。

「あなたのお金を現金または短期の預金で持つ場合、その利率をインフレとの関係で吟味しないといけない。
税引後リターンがインフレ率より低いことがわかるだろう。」

幸福なことに私たち、特に日本人はとても単純な世界に生きている。
日本の預金金利はゼロ、したがって源泉徴収税もゼロ、税引後リターンもゼロ、である。
日本のインフレは1%程度だから、私たちが保有する円の現預金は毎年1%程度購買力を失っていくことになる。
米国の場合、貯蓄預金の税引後リターンはやや高いものの、インフレが2%台と日本よりはるかに高く、状態はもっと深刻だ。

だから資産を現預金で持つことはできない。
それが安全と考えているなら、間違った見方をしている。
確実に損をする戦略だ。

ダリオ氏は、長期で見て現預金より高いリターンを与えてくれる資産クラスとして株式・債券・不動産を挙げている。
こうした比較をする投資家が増えている。
Blackstoneのジョー・ザイドル氏も最近、米経済が今後インフレ・金利上昇の時代に入るとし、インフレ時代の資産クラス選択の重要性を説いている。
インフレ時代に限った分析の結論は、債券ではなく株式というものだった。

なぜ株式はインフレに(長期平均で見て)勝てるのだろう。
株式とて貸借対照表にまで落とし込めばモノの集合体にすぎないのではないか。
それが、モノのインフレに勝てるというのはなぜだろう。
ダリオ氏は、その問いに対する解答の1つを与えてくれる。

すばらしいアイデアを持つ人たちは生産性を生み出し、その報酬を受け取る。
生産性に投資すべきだ。
そうしないと、あなたのお金は購買力を失うだろう。


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