【短信】JPモルガン:中長期のドル安

JPMorgan Asset Managementが今後5年間のホライズンでのドル安を予想している。
米財政刺激策の効果が息切れすれば、ドル相場は下落基調に転じるだろうという。


「今後5年間で言うなら、すべてのファンダメンタルズから言ってドルは現在より下げているだろう。」

JPモルガンの資産運用部門のストラテジストDavid Kelly氏がBloombergで話した。
ケリー氏は、ドル高は世界経済にとって望ましくないという。
それは私たちが今目にしているとおりだ。
ドル高は新興国経済に打撃を与え、米国の貿易赤字をさらに悪化させる。
貿易の不均衡が米国発の貿易摩擦を引き起こしたのだとすれば、ドル高はそれを助長する要因に他ならない。

ただし、ケリー氏は、現在のドル高が長く継続するとも考えていない。
現在のドル高にははっきりとした原因があるからだ。

「ドル高が力を得たのは、財政刺激策によって系に糖分が注入されたためだ。
これにより米経済は世界経済を大きく引き離した。」

大規模な財政刺激策が需要を増やすのは当たり前のことだ。
これがすでに拡大していた米景気をさらに吹かした。
しかし、こうしたブームは刺激策をやり続けない限りいつか終わる。
これを市場が意識した時、ドル安が進む。

それは糖分であってプロテインではない。
だから、来年は世界経済が米経済に追いつく番で、今起こりつつある。
米国が下がれば、それがドルに下げプレッシャーを与える。
これは短期的には世界経済にとって向かい風になるだろう。


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