レイ・ダリオ:今読むべき2冊、聴くべき2話

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が第1次世界大戦終戦から100年目の12日に現状の地政学的環境について書いている。
今読むべき本として、すでに有名な2冊を推薦している。

「私は(歴史では)同じ事が何度も何度も繰り返すと信じている。
それらを引き起こす因果関係がいつでもどこでも存在するからだ。
今は数々の戦争の前の時代と同じように、根深い違いにどう対処するかを選択する分岐点だ。」


ダリオ氏が自身のSNSに書いている。
ここでの「根深い違い」とは、米中両国のモノの見方の違いを言っている。
歴史や文化などの違いから、世界No.1とNo.2の両国の間には考え方の違いがある。
例えば、米国はボトム・アップ型、中国はトップ・ダウン型の社会といった具合だ。
この違いに対してどう対していくかで、世界の歴史は大きく変化しうるという。

「全体として、戦争を起こさないという主たる目標を持った上で同時に自己の利益を追求するような健全な競争に対する受容と敬意があるならば、多くの形で世界全体の生活水準を改善するような大きな生産性向上が得られるだろう。
一方、両国が相手の固有のやり方を変えるよう強制し、それを行う最高のやり方が恫喝と痛みをともなう行動だとすれば、さまざまな形の戦争に発展するだろう。」

米中貿易摩擦あるいは貿易戦争は、貿易にとどまる話ではない。
既存の覇権国と新興勢力の間の覇権争いであり、最終的に決着が着くまで長い年月がかかるだろう。
中国は世界No.2の経済(購買力平価ならNo.1)を擁する国家にふさわしい譲歩を示すことができるだろうか。
米国は凋落への恐怖に耐え、新興勢力と折り合いをつけることができるだろうか。


「この状況は特にリスキーだ。
なぜなら、現在規模において匹敵する経済を持つ世界の二大強国の間にはアプローチのやり方に違いがあり、中国は多くあるいはほとんどの面で大きく強くなっていくだろうからだ。」

ダリオ氏は、過去500年の歴史のケース・スタディを始めたと明かしている。
近いうちに結果をレポートにまとめて私たちに提供してくれるそうだ。
その前に、ダリオ氏は2冊の本と2つのスピーチを読者に推奨している。


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