ゴールドマン:米経済は軟化、長期金利は4%へ

強気派を率いてきたゴールドマン・サックスが、米経済に対する見方をやや慎重側に変化させている。
経済に先行する株式市場については、すでに慎重なスタンスを見せていた。


株式市場は経済の変化を先取りするものだ。
ゴールドマンのストラテジストはすでに現在を「サイクル終期」と考えている。
今度は同社エコノミストも同様の認識を示し始めた。
ゴールドマンのエコノミストJan Hatzius氏は


「2019年に向けた見通しでは、2018年と同じように財政刺激策が寄与するものと予想するが、その構成は米国中心から途上国市場・新興国市場に及ぶ幅広いものになるだろう。」Bloomberg

と書いている。
長らく米経済に強気な見方を示していたゴールドマンが米経済の軟化を予想し始めた。

「原油価格上昇がダウンサイド・リスクの一例だ。
アップサイドとしては、たるみの継続や待望の生産性向上であり、経済の伸びしろを生んでくれる。
これらを前提に分析した結果、2019年の経済成長は2018年よりも軟化すると予想している。」


ゴールドマンが経済見通しを引き下げつつある理由は経済サイクルの常道にあるようだ。
ハチウス氏は米経済がたるみのない伸びきった状態と見ているのだ
さらに経済は過熱しつつあり、そのためブレーキを踏む必要があると考えている。
言い換えれば、インフレが2%物価目標を大きくオーバーシュートしつつあり、利上げによってインフレを冷やす必要があるのだ。

「労働市場の逼迫は、米終戦後で稀に見る水準にあり、都市部のデータを分析した結果、こうした極端な数値はインフレを小幅でなく大幅に押し上げるのが通例だ。」CNBC

ゴールドマンの資金運用部門Goldman Sachs Asset ManagementのMike Swell氏は、このインフレが米長期金利を押し上げると予想している。
同氏は、現状なみのインフレと賃金上昇でも、長期金利に上げ余地があると言うのだ。

「(米10年債利回りが)ピークに達するまでまだかなりある。
・・・
インフレが2.5%程度で賃金上昇が3%超としても、来年末までに10年債利回りは3%台の上の方か4%まで上がるだろう。」Bloomberg

さらに同氏は、世界市場についての投資家の見方を代弁している。
米国とそれ以外の経済のダイバージェンスが継続するという。
欧州の成長は大きく鈍化し、新興国市場も鈍化するとの見方を紹介している。


 - 海外経済 ,