ロバート・シラー:中間選挙のアノマリーはないかも

ロバート・シラー教授が、中間選挙後の米市場について聞かれている。
今回の中間選挙では、通例のアノマリーが発現しないかもしれないと話している。


「今回はいつもと違う中間選挙だ。
実質的に大統領に対する信任投票になっている。」

6日の中間選挙直前にシラー教授がCNBCで話した。
通常なら1期目の大統領は国民から寛容に受け入れられる。
だから、中間選挙も、比較的高い大統領支持率の中で行われる。
ところが、今回は大きく状況が異なる。
トランプ大統領への支持率は相対的に低調なままであり、特に不支持の声が大きい。
シラー教授は米政治・社会が「極端な状況」にあり「多くの不安と怒りが立ち込めている」と形容する。

今回を安易にいつもの中間選挙と同じ分類にすることはできない。
それに対応した市場の歴史も多くは教えてくれない。

中間選挙のアノマリーはかなりよくあたるアノマリーだ。
しかし、シラー教授は、あたかも《This time is different.》と主張し、アノマリーが当てはまらないかもしれないと警告しているのだ。
もっとも、私たちはこの種のサプライズをすでに経験済みだ。
2016年の大統領選挙の時、ジョージ・ソロス氏もジム・ロジャーズ氏も、その他ほとんどの人たちもトランプ勝利なら大暴落と予想した。
しかし、結果はジェフリー・ガンドラック氏が予想したとおり株高だったのだ。
実証を重んじるシラー教授は、こうした事例を知り尽くしている。


「短期の市場の動きを予想するのは不可能だ。
市場を動かすのが感情のレベルだけでなく、それにともなう全体のナラティブであるためだ。
・・・
選挙がとても不穏なものになっても、株式市場に何か劇的なことが起こるかどうかはわからない。」

シラー教授は率直に予想ができないと表明しているのである。
ただし、一般論で言うならダウンサイドを引き起こす不安材料がないわけではない。

「(米国株の上げは)一因にはトランプのナラティブによるものだ。
・・・
人々は(良好なファンダメンタルズの)情報に対して過剰反応していると思う。」

経済も企業収益も良好だが、市場はさらにその上を行ってしまっていると言いたいのだ。
加えて、金利上昇も目に見えるリスクだ。
シラー教授は、パウエル議長もイエレン前議長も正しい政策を行ってきたとしながら、リスクはリスクと説明している。

「大恐慌を除けば経験したことのない低金利環境から抜け出そうとしている。
何がやってくるか予想がつかない。
人々は新たなレジームがやってくるのを目の当たりにしている。
どこかで気づくはずだ。
それが市場を調整させるかもしれない。」


 - 投資 ,