レイ・ダリオ:山を張らずバランスを

ダリオ氏はこのインタビューで、債務過多に陥ってしまった経済の後始末のしかたもレクチャーしている。
4つの方法を挙げている。


  • 緊縮財政
  • 破綻と債務リストラ
  • マネタイゼーション(中央銀行による資産買入れ)
  • 富の移転

ダリオ氏は、金融・経済のシステムにとって重要な経済主体を危険にさらさないことが大切だと主張する。
そのために「美しきデレバレッジ」を実行することが必要だという。

債務が1ゾーンの通貨で建値されているか、外貨建てかは極めて重要だ。
もしも1ゾーンの通貨建てであれば、私が『美しきデレバレッジ』と呼ぶもののためのバランス調整が可能になる。
『美しきデレバレッジ』とは、基本的にある方向に債務の痛みを拡散することだ。

つまり、システムにとって重要な経済主体を救うために、債務問題を幅広く分散させろというのだ。
もちろんダリオ氏はそれがいいことと考えているわけではない。
それ以外によりよい道が見いだしにくいと考えているだけなのだ。

「例えば、資産の価値が40%減となった場合、40%償却することはある人の純資産にその分だけ打撃を与えることになる。
・・・しかし、その40%分を取り払い、20年に分けて処理すれば年2%で済むし、中央銀行が実際やったように買入れて抱えるのでもいい。
・・・これは問題を拡散させる効果がある。」

ダリオ氏は、自国建て債務であれば「美しきデレバレッジ」が可能だと説く。
デフレを取り除き、インフレ昂進を避け、債務を拡散させるのが「美しきデレバレッジ」だという。

これを日本に当てはめるなら、債務の存在場所は政府であり、すでに日銀によって多くが買入れられている。
政府も日銀もシステムにとって重要な主体であるから、ここから債務を拡散させることになる。
債務とは何か。
大きなところでは、政府発行の国債であり、日銀発行の円であろう。
これを持つ人に損を付け回せという話なのだ。


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